8耐を贅沢に観賞しました。

こんにちわ。ミーゴローです。

8耐が終わりました。ヤマハファクトリーの21(中須賀克行/ポル・エスパルガロ/アレックス・ローズ)チームが2年連続で優勝しました。

しかし、さすがはモトGPライダーポル・エスパルガロといい、モトGPに行けるじゃないという中須賀克行さんといい、夜の鈴鹿を完璧な走りで締めくくったアレックス・ローズといい全くの完勝でした。

現行の鈴鹿二輪用コースの最多周回数218周も記録しました。

 

このゼッケン21番といえばヤマハファクトリーチーム・テック21のキングケニーと平さんのチームがルーツです。1985年の8耐、決勝当日だけで15万6000人の観客動員数となったそうです。(この年の大会期間中の延べ入場者数は36万8,500人)

今年も4日間で12万4000人もの観客が鈴鹿を訪れましたが、とりわけこの’85年は観客が多く、このチーム・テック21が注目されていたのです。

当時、キングケニー、ポールポジションを取りながら、おそらくわざとのスタートミス、そして最下位からスタートしてのごぼう抜きなど伝説となっております。

現役GPライダーのワインガードナーをS字コーナーアウト側から悠々と抜いていくキングケニーことケニー・ロバーツ。大会前、8耐出場が決まってからも「GP500から比べれば750ccTT-F1スーパーバイクなんていうのは簡単なのさ。」とかふてぶてしい事を公言していて、テスト走行もたったの2回程でマシンを仕上げてしまいました。

そして、公式予選、堂々のポールポジション。そして決勝最下位からのごぼう抜き。トップを独走しながら余裕でライダー最終交代、平さんにバトンを渡してからは、はやばやとシャワーを浴びて表彰式の準備をしていました。

そして、ゴール32分前のまさかのマシントラブルリタイヤ。

 

鈴鹿8耐は特別なレースなのです。キングケニーでもなめてかかるとこうなる。

キングケニーは翌年も雪辱を晴らすべくライダーとして出場しましたが、マシントラブルでリタイア。結局、1988年、ケビン・マギー、ウェン・レイニーを率いるチームラッキーストライク・ロバーツの監督としてようやく優勝を獲得することができました。

一方平さんも1990年、世界GPチャンピオンのエディ・ローソンとのペアでようやく優勝を獲得することができました。

 

かつてのバイクブームは去ったとはいえ、8耐はいまだに多くの人々が訪れるイベントです。観客動員数が延べで1/3になってしまいましたが、おそらくBS12やニコニコ動画配信などメディアの発達による変化が大きいのだと思います。

会場をよく観察すると、炎天下の観客席、1コーナー外側、ヘアピン、130R、シケインなどではさすがに少ないのですがレース観戦の方法も変化してきているのでしょう。

 

 

でも日陰のあるホームスタンド席はぎっしり満席で、かつての熱狂がよみがえります。たぶんネットの向こう側でも世界中の多くの人々が8耐を観戦しているのでしょう。

 

観戦スタイル

さて、私はこの日曜日、BS12の放送の要所要所を録画設定して後でゆっくり観るつもりでした。さすがに自分でも8時間全部ぶっ続けは観ないと思いました。

徹夜明けの風呂上がり、昼前にベッドに寝っ転びながら後追い再生でスタートシーンを観ていると、今どうなっているのか気になってしまい早送りでライブに追いつき、結局そのままゴールまでオンエアーをぶっ続けで観ることになってしまいました。

 

ライダーたちが高温のなか、体力の限界で戦っているのに何とも不謹慎な気がしないでもありません。

しかし、これはこれで実にいい。アイスコーヒーなど飲みながら冷房の利いた部屋で観戦するのも通かもしれません。

 

以前、NHKが8耐を放送していたときなどは、大阪NHKスタジオがエアコンの利いたホールでプロジェクターでライブ放送をしていて、缶コーヒーが無料サービスだったのを思い出します。

 

しかし、よく晴れたサーキットコースをカラフルなマシンがライトオンで走っているのをみると、とても幻想的で美しい。眠くなってきます。

うとうとしながら、幻想的なマシンの乱舞を観ていると何とも気持ちいいのです。これが不思議と飽きない。

 

 

 

あれ!ヘイデンがいない。

ホンダMuSASHi RT HARC PRO634チームのニッキー・ヘイデンがいない。後追い再生ではヘイデンに交代するところまでで終わってしまい、そこからオンエアーのライブ映像になっています。

なんとマシントラブルでリタイヤ。ひいきの選手とマシンがリタイヤ。去年のストーナーに続いて今年もマシントラブル。

私と同じマシンのCBRがリタイヤ。オーノー

 

ホンダはファクトリー体制ではないとのこと。今年はホンダはもう一つでした。来年からはファクトリー体制で出て欲しいものです。

 

それにしても、ヤマハは速い。唯一のファクトリー体制だとのこと。

ゼッケン21ががトップを快走しています。テック21を思い出しながら観戦します。

 

それにしてもモトGPライダー、ポル・エスパルガロの走りときたら路面温度50度を越える中まるでモトGPそのままのライディングで突っ走る。今年は転倒者続出のなか転ばないのはさすがです。

ゲスト解説が伊藤真一さんのときの話。モトGPライダーの体力は8耐ライダーのそれと同じなのだそうです。8耐ライダーは体つくりを半年以上かけて行うそうです。

成程、モトGP、マレーシアGPセパンなどでは確かに8耐と同じ気候ではあります。しかし、スプリントだから1時間の話だと思っていました。しかし当然決勝1時間だけ走ればいいというものではないわけです。

モトGPはかなりハードな世界なのだなとあらためて思います。

 

タイヤがホイールからはずれている

スタートでトップを取ったTeam KAGAYAMAのマシン。このチームのマシンだったと思いますが、タイヤがホイールから外れている恐ろしい映像が出ていました。

この状態でピットまで戻って修理。6位完走。プライベートチームなのに凄い。

 

転倒してもリカバリー

耐久レースの特徴。転倒してもピットまで帰る事ができたならマシンを修理して復帰できるのです。

短時間で直してしまうからピットクルーのメカもこれまた凄い。

 

ブレーキキャリパの不思議

二輪はホイール交換の時、普通はブレーキキャリパを外さなくてはならないのですが、耐久仕様のマシンは特種な構造ですぐにぱかっと開くのですよ。

この仕組み、私は知りません。観ていて本当に不思議でした。

 

いや本当に8耐はいいです。来年も観たいものです。

 

今日もこのブログをお読みくださり、ありがとうございました。

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