ウィングレットが禁止になる!
こんにちわ。ミーゴローです。
オランダGPアッセン決勝ですが、大波乱でした。
後半再スタートでロッシがトップに立ったときはこれで決まりだとおもいましたが、残り10週でまさかの転倒。
解説の宮城さんも言っていましたが、バイクが寝る前にずでん!です。
ニューフレームは結局使用しなかったようですが、予選から何かナーバスな感じでした。マシンに問題を抱えているのかもしれません。
いや残念。個人的には。
しかし、ジャック・ミラー選手がモトGP初優勝ということでこれはめでたいことではあります。マルケスが追うのをあきらめました。ウェットレースというのは番狂わせがあるから面白い。
ワークス以外の選手の優勝というのもめったに無いことですから見ごたえのあるレースでした。
モト2でも日本人選手の優勝がありました。何年ぶりでしょうか。
中上貴晶選手のオランダGPでの念願の初優勝です。良かったと思います。
あの出光カラーのマシンは本当に美しくて好きです。火の女神でしょうか、個人的には大変好きなのです。ずっと昔、夜間にスタンドの営業が少なかった頃、ガス欠寸前で途方にくれてうろうろスタンドを探していたときがありました。そんなとき、あの女神のマークが見えたのですよ。救いの女神でした。
今シーズン、これからも放送でたくさん写る位置に居て欲しいものです。
ミシュランタイヤ
さて、予選から観ていて思ったのですが、やはりウェット性能もブリジストンタイヤのようにはいかないのでしょう。
ブリジストンタイヤでは、ウェットコンディションでも信じられないバンク角でしたからこのレース、このミシュランタイヤの性能には各ライダー本当に苦労したのでしょう。
ウィングレットの効果
予選ではドヴィチオーゾ、ロッシ選手が1位2位でした。3番手のスコット・レディング選手は転倒しています。
この1位2位の選手のマシンには、大きなウィングレットが装着されているのです。
私はですね。この結果をみて浅いバンク角によって、ウィングが効果的にダウンフォースを発揮していたのではないかと想像していたのです。
転倒するライダーのほとんどはウィングレットが小さいマシンでフロントからのスリップダウンだったように思います。
モトGPマシンですら、あのコンディションでは見た目40度程度のバンク角でしたから、ウィングレットが高速コーナーで発揮するダウンフォースはフロントを押し付ける方向へ効果的に作用するようにみえます。
しかし、本番決勝レースでは前後同時にずでん!の転倒が多かったような印象です。これは録画をもう一度チェックしないとわかりませんが本格的ウェットコンディションのせいだと思います。
このような状況では、さすがにフロントが安定するとかいうレベルではないのでしょう。つまり、ウィングレットによるコーナーリングのダウンフォース効果はさほどでは無かったということでしょうか。
むしろ、宮城さんによれば、ウィングレットはコーナーリング中マシンイン側の路面との間で気流の乱れを誘発し、マイナス要因になっている可能性があるとのことでした。
このウィングレットですが、来年から禁止になります。
宮城さんは実際にテストしている側からウィングレットには否定的でした。
特に硬い突起物は大変危険であるということです。成るほどです。
やはり、二輪にはなじまないものなのでしょう。
前の記事でも何度も書きましたが、二輪でこのウィングレットによるコーナーリングでのダウンフォースの効果は、フルバンク状態では期待できないものだと思います。
その効果の主たる目的は直線での安定性にあるのだと思います。
大したダウンフォースを持たない二輪が360km/hを超えて走っているのは、いまだにまったくもって驚異だと思います。
これからは、おそらくカウリング形状自体で直進安定性を得る空気力学が進歩していくのでしょう。
しかし、個人的には二輪のコーナーリングスピードの物理的限界が上がる可能性が無くなったのは残念です。
モトGPマシンがGT500辺りに苦戦するなんてのは何だか悔しいなあ。
そこでF1マシンに仮に挑戦するとして、勝つ可能性、方法をここに書きます。
モトGPがF1に直線ではなくてラップタイムで勝つ方法
二輪と四輪を比較してどちらが速い、とかいうのは不毛の論争です。
少なくとも、市販者のダウンフォースが無い状態同士なら勝ったり負けたりです。
四輪で速いのは、タイヤが4つあるからというのは間違いで、ダウンフォースがあるからです。
その最たるものがF1マシンです。
モトGPですら、各サーキットでF1におよそ30秒以上の差をつけられてしまいます。
そのモトGPマシンがF1マシンにラップタイムで勝つ方法を考えてみて下さい。
言うまでも無く、重量あたりの馬力は互角です。
答えは何通りかありますが、そのひとつ。この下。
答えその1
コース各コーナー外側に最大90度のバンクをつける。(仮設ではなく基礎工事からちゃんと作る。)
何だつまんねえ。だとお思いでしょうが。
コロンブスの卵ですよ。
危険性が大きいとかでかつての富士スピードウェイのバンクすら廃止されていますので現実的ではありません。
しかし、単独走行でのタイム計測をやるとしてなら可能です。
6G以上の荷重に耐える特注シャーシー、タイヤがあれば、少なくともF1マシンと同じコースで同じタイムは出る理屈です。
答えのその2
これはもう少し現実的です。
またの機会に書きます。
みなさんも考えてみてください。
今日もこのブログをお読み下さり、ありがとうございました。