部活の民間活用はいいのではと思いますよ。

瞳の鬱(うつ)日記

 こんばんわ。瞳です。吹奏楽部の高校生の部員が、過労で自殺したという痛ましい事件がありました。このブログでも書いているように、部活というのは、一体何なんでしょう。

 わたしも何度か実際中学校勤務で部活動の顧問を経験しました。部活動というのは、どこか変でした。どうして、この子たちはこれほど、従順で熱心なのか。

 人間というものは、集団というものに、隷属しようとする本能があるそうです。多分、それなんだと思います。青春だから、何か見つけてそれに打ち込まなくてはという日本の風土(勤勉病)もあるのだと思います。これらは教師も含めて。

 しかし、肝心の子どもを死なせてしまっては、先の「聖職の碑」と同じく本末転倒の愚行の極みです。

 野球やサッカーでめしが食えると思っているの

 わたしがいつも不思議に思う事。部活に熱心すぎる親の心理。ハッキリいいますよ。部活動で推薦入試が有利になるということは確かにあります。しかし、大学の上位校への進学は無理です。ましてや国立ではそういった制度は無いと思っていいです。

 スポーツ強豪校の高校に進学できたとして、それらのレギュラーになれるとは限りません。まして、甲子園やら全国大会で優勝し、プロで活躍するなんて、数人だけです。

 プロ野球の選手ですら、超スター選手でないかぎりそれで人生ずうっとやっていけるわけがなく。第二の人生は運送屋のおっちゃんなどです。

 毎日、熱心に遅くまで部活に励んでいる近所の中高生をみる度、わたしは心配でなりません。

民間への部活の委託

 今回、スポーツ庁の有識者会議は昨今の教員や生徒の部活問題に関して、公立中学校の運動部の活動主体を学校から民間のクラブなどの地域社会に移すといった提言を出しました。

 わたしはこれを非常に評価します。

(スポーツ庁の有識者会議は6日、公立中学校の運動部の活動主体を学校から民間のクラブなどの地域社会に移すための対応策をまとめた提言を室伏広治長官に提出しました。

 提言では、少子化による部員の減少や教師の働き方改革のため部活の維持が困難になっていることが指摘されています。

 そのため、全国の公立中学校の休日の運動部の活動を来年以降、3年間かけて、段階的に地域のスポーツクラブやスポーツ少年団などに委託していくとしています。

 順調に進めば平日も移行していく方針です。)(YAHOOニュース6/6(月) 20:09配信“部活動の地域委託”提言案をスポーツ庁長官に提出)より。

 これに関しては、早くも保守的なジジイみたいなのから、児童生徒の安全管理はどうなる、とか、ますます勝つための競争が加熱するのではないか、とかの懸念が出ていますが。本音を言いますよ。安全管理が学校から離れるということは、学校現場にとっては劇的な負担軽減となるのです。

 学校というところは、そいういうところなんです。つまり、放課後学童保育など、放課後に一旦児童生徒を預けてしまえば、後は学校は何があっても知りません。すべての責任は学童保育側になるのです。

 言い方が悪いですが、例えば、学校給食に遺物が混入するとかいった事件がよくありますが、これは業者が責任を問われます。同じように考えればいいわけです。学校の悪いところは、とにかく世話を焼き過ぎる。民間に委託するというのであれば、民間に全て任せればいいのですよ。

 ただし、注意すべきことなのですが、これには、教師から顧問という役割を完全に消去しなくてはなりません。もし、民間への業務委託が不完全で、学校の教師に顧問という役割がついたとしたら、たとえ、民間の行事でも練習、試合などに顔を出さざるを得なくなります。学校というところは、そういう因習があるのです。

 また、民間が勝ちにこだわり、しごき過ぎたら、委託先の責任者を叩けばいいのよ。スポーツ庁が勝ちにこだわらないように、強力に指導すればいいのよ。

 まあ、これには甲子園という、とんでもない存在があるのでむずかしいですが。

 なんで、地域挙げてあんなに熱くなるのか、わたしはいつも不思議です。日本人って変。

 プロ野球のスカウトが言っていましたが、優勝なんかしないで、途中で敗退してくれる方が、選手の体のダメージが少なくていい。とか言っていました。ある監督が、エースの肩をいたわって棄権させたことに対して非難が集中してしまった事例があります。これに関して、わたしはその監督の判断を支持します。

 社会全体で、勝利至上主義というものを考え直さなくてはならない時代です。

 今の若いプロの野球選手は100マイル・160km/hの異次元の速球を投げます。昔は江川さんとか、もっとむかしの江夏さんとか金田さんとかが150km/hの剛速球で世間を驚かせましたが、隔世の感があります。

 もう、根性主義の時代ではないのだということです。スポーツ生理学等に基づいて、健全なスポーツを目指すべきだと思います。

 続きます。疲れました。

 瞳は今、体調が悪くてしんどいです。

 

 

このページの先頭へ