週間日曜日・3月早々やられた

瞳の鬱(うつ)日記

 こんばんわ。おはようございます。瞳です。

 先週末、短期間の入院がありました。もう、瞳は今、身体がボロボロなんです。が、それより、退院から今日まで大変なんです。

 先週末に退院してきたら、何と、家の前の道路全部(全幅・全域)がアスファルトの張り替え工事の真っ最中。

 (何これ!)

 家の前にも行けない。というより、何より大ショックは、ショベルカーやらローラーやらダンプやらで、砂埃、粉塵がモウモウと大変で、まったくむちゃくちゃ。近寄るのも恐ろしい。

 10分ばかり、もっとかな。バイクにまたがったまま途方に暮れるというより、放心状態。工事現場手前で動けない。

 道路警備員とか、工事関係者が声をかけてくるのだけれど、(あんた、家どこなの?)とか。

 でも、ショックで何も話せない。指さすのが精一杯。

 道路は、まったくのダート状態。というより、泥やら土、砂利、ホコリだらけ。むちゃくちゃ。

 何が怖いのかというと

 わたし、ダート、オフロードは全く駄目。土ボコリとか絶対駄目なんです。

 これは、わたしの仕事柄、こういった粉塵類は絶対タブー。単に衣服等が汚れるとかではなくて、精密機械、美術品が深刻なダメージを受けて大損害を受ける危険があります。常に、家の中はほぼクリーンルームに近い状態にしておかなくてはなりません。

 わたしが、小中学校勤務時代で苦労したのは、学校のグランドの砂ホコリを家の中に持ち込まないこと。帰宅時は、玄関で屋外用の衣服を完全に着替えていました。

 でも、今回は、逃げ道が無い。なにせ退院直後。教師現役時代のそんな段取り、準備なんか全くしていない。

 警備員さんや、工事人さん達が、工事中断して、ダンプよけてくれたり、ローラーよけてくれたりしてくれて、ショック状態の口のきけないわたしをなんとか家の前まで運んでくれて、バイクをガレージにしまうのも手伝ってくれたけれど、バイク、衣服、かばん等全汚損状態でした。全部砂ホコリだらけ。

 上の写真のバックパック。旭川の子と旅をしたあのバッグ、も、廃棄しなくては、という有様です。

 

 何とか、玄関まで入ったけれど、2時間くらい動けない。ショックで。何から手を付けたらいいか分からない。

 部活の子がいる家などでは、泥だらけ、ホコリだらけのままで、生徒や子どもがそのまま家の中で、自分の部屋まで直行でくつろぐのだけれど、精密部品、美術品のあるわたしの家でそんなことしたら大損害。

 靴も脱げずに、上がり框(かまち、玄関靴脱いで上がるところ。)で、ゴロンとダウン。このまま、とても上へは上がれない。トイレにも行けない。どうしていいのか分からない。

 しばらくして、落ち着いて、頭の中で、損害状態を考える。

 まず、かばん類は全滅。洗えない。コートはクリーニングに出せばなんとかなるか。

 バイク、ヘルメットはもともとある程度ホコリで汚れているから洗車でなんとかなる。

 など。

 でも、退院直後。身体も心もクタクタ。頭は堂々巡り状態。

 とりあえず、玄関で裸になって、シャワールームに行くしか無い。

 

 後始末

 結局その日は何もできない。翌日から後始末開始。なんだけれど、「最初は洗濯から」、と思っていたけど、バイク、ヘルメットを一番最初にやらなくてはならないことに気がつく。なにせ、買い物も出来ない、これが動かないと身動き取れません。

 それに、最初に洗濯をしてしまったら、バイクや家の外回りの洗浄でまた汚れる。

 で、日が暮れてから、汚れついでの帰宅時当日の身なりでバイク、ガレージチャッター、郵便受け等、家の外回りを砂埃を徹底的にブラシを使って徹底的にホース水洗い洗浄。防犯カメラのレンズも洗浄。とにかく、何もかも砂ホコリで大変。

 衣服は汚れ放題。コートももう駄目かな、ってくらい。これで、一日つぶれる。

 次に、廃棄するもとと、無事そうな物の選別。洗濯できそうな物を洗濯。

 リュックは洗えないので、諦める。中のものは、まあ、なんとか無事そう。

 リュックの外側のホコリを触らないように、慎重に中身を取り出します。

 そんなこんなで、何とか日曜は、あと、コートのクリーニング以外はまあまあ大丈夫かな。というところまでこぎ着けました。ここまで、数日がかり。死ぬわ。

 大損害でした。

 クリーンルーム

 みなさん。超LSI(集積回路)等の精密加工部品の製造工程をご存じでしょうか。空気中1立方メートル当たりの粉塵の量が2つ3つくらいの工場で製造されます。

 そこまでは、要求されません。が、世の中、現代社会は、昭和の時代じゃないのです。

 わたしの場合、いわゆる『強迫性障害』の影響もありますが、実際、微細な導線の断片でのメカの故障を実際に体験してますし、今の精密機械とはそういったものです。

 砂ホコリというのは、石英(二酸化ケイ素)の細かいチリが主な成分です。石英は、モース硬度7で、ガラスより硬い厄介なものです。(ガラスとは、割れモノなんですが、実はかなり硬い物質なのです。包丁などの刃物では歯が立ちません。そのガラスさえもキズをつけるほど石英は硬いのです。)ゆえに、なるべく家には入れたくないです。(まあどうしても、一定量はサッシ窓等の隙間から風などで、家の中にも少しはあるものですが。)

 そのほか砂ホコリは、精密機械のみならず大事な宝石やら、いろいろな物を傷つけます。「ルビー、サファイアなどのコランダムは、モース硬度9じゃないか、大丈夫だろう。」と、おっしゃる方もおられるでしょうが、強い摩擦があれば、やはりキズはつきます。

 洗濯やら何やらで、それらが完全に除去されるありません。でも、とことん、クリーニングしなくては気が済みません。これが『強迫性障害』です。

 わたしの場合、ある程度、科学的根拠と、実際に被害を何度も経験してますので、尚更です。

 正直なところ、みなさん、わたしが何を言っているのか分からないと思います。が、この、いきなりの道路工事のショックは相当なものでした。災難でした。そのせいで、この数日未だにその後始末、処置で今、クタクタなんです。

 明らかに、やり過ぎなのは分かっています。小・中学校勤務の頃は、これくらいの汚損は日常だったのですが、今回は鬱状態のときの心理的ショックがあまりにも大きかったです。

 写真の思い出のリュックが今回の騒動で失われました。あの子との二人の遠足の思い出。あまりにも悲しい。

 普通の方々には、わたしの行動、訳わかんないでしょうが、わたしが、海が嫌いなのは、塩やら砂やらが多いからです。

 みなさん、スマホとか本当に無造作に扱っていて、わたしなんか観ていて怖いのですよ。

 高校の美術授業でも、耐水ペーパーの炭化ケイ素(ダイヤモンドの次に固い・しかも導電体)や、紙やすりのガーネット(石英より固い)がついた手で、生徒達が休み時間にスマホをいじりまくっているのをみると(画面が見えない傷だらけになっている。)、怖くなってきます。

 海辺の砂浜とかで、スマホで無造作にインスタ映えしているのを観ると、(あんたら、お気楽でいいね。)って感じ。

 例えが悪いけど、湾岸戦争やらイラク戦争時、砂漠の砂や、砂嵐対策で兵器や精密機材の保護やら損害は大変だったんですよ。

 

 

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