週間日曜日・処理水海洋放水について

瞳の鬱(うつ)日記

 こんばんわ。おはようございます。瞳です。

 今日は、東日本大震災(東北震災)のあった日です。もう13年も経つのですね。表題ですが、過去記事「社会学者 宮台真司氏への攻撃について(2023年9月5日)」にかなりアクセスがあるのですが、この宮台氏、何かやらかしちゃったらしくて、わたしはあの記事で彼自身を支持ているわけでは無いことを改めて宣言します。

 わたしが言いたかったのは、放射性物質に関する危険性です。

 

 震災被害者の言葉

 ヤフーニュースの記事『「それでも人生は続く」 放射能から逃れ友と引き裂かれた少女…福島と能登への思い』(3月7日木曜 13時01分配信 https://news.yahoo.co.jp/articles/67552bace3157c51948f1bfa8d52bf0403f990e9)

 という記事があります。

 記事の概要は、Eさん(当時12歳)は福島第一原子力発電所から半径20km圏内にある小学校であの日を迎え、被曝を避けるため、家族と共に避難所や親戚の家を転々としたそうです。

 25歳になった絵理奈さんは今、都内で一人暮らしをしながらシステムエンジニアとして忙しい日々を送っているそうです。そして、放射性物質に翻弄された日々を今でも振り返るそうです。

 事故から1カ月間、絵理奈さん一家は確たる情報もない中、被曝の恐怖から逃れるようにして避難所や親戚の家を転々としたそうです。

 「大人になった今、当時の両親の決断の理由がよく分かるようになりました。外部被曝と内部被曝の違いとか、体内に蓄積された放射性物質の影響が今後どのような形で出てくるかわからない、といった知識も増え、本当に恐ろしい状況の中で私たちは逃げ惑っていたんだということがわかってきました。私が親の立場でも、子どもの未来のために少しでもリスクを減らす判断をしたと思います」

 ということです。

 当事者の経験からの言葉です。放射性物質はそれほど危険なものなんですよ。

 まず、放射性物質の危険性を認識し、子ども達のために移住した親御さんの決断に敬意を表します。中には、岡山など遙か遠くまで移住した家族もいらして、これらは決してオーバーアクションなどではなく、極めて賢明な判断だと思います。

そもそも「ALPS処理水」とは

 環境省のホームページ(https://www.env.go.jp/chemi/rhm/r3kisoshiryo/r3kiso-06-03-05.html)より

 引用します。

 『「ALPS処理水」とは ~汚染水の浄化処理~(本資料への収録日:2022年3月31日

 「ALPS処理水」とは、東京電力福島第一原子力発電所で発生した汚染水を多核種除去設備(ALPS:Advanced Liquid Processing System)等によりトリチウム以外の放射性物質を環境放出の際の規制基準を満たすまで繰り返し浄化処理した水のことです。』

 ということです。トリチウム以外は環境基準値を下回るまで除去しているということなんです。

 しかし、『ただし、タンク内に貯留されている水の約7割でALPSが除去の対象としていた62の放射線核種の告示濃度比総和が1を上回っている(基準値を上回っている)』
(ウィキペディア https://ja.wikipedia.org/wiki/ALPS%E5%87%A6%E7%90%86%E6%B0%B4より)

 という現実もあります。

 

 いつも、政府、官僚のいうこと大丈夫?ほんとかね。というのがあります。何度もいいますが、放射性物質には危険な放射性ストロンチウムや放射性セシウム、プルトニウムなどその他自然界には元々無かった放射性物質があります。

 

 これらに環境基準値などというものは、人体への影響等は便宜上の予測でしかありません。

 『シルクウッド』(出演:メリル・ストリープ 1983年製作/131分/アメリカ 日本劇場公開日:1985年7月26日)のシーンだったんですが、プルトニウム精製工場に勤める労働者たちに、専門家が説明するシーンで、「プルトニウムに許容レベルなんてものは、ありません。強いて言うなら、この鉛筆の芯の先でついたくらいでしょうか。」とか言うと、労働者達が動揺するのですが、わたしに言わせれば、鉛筆の芯の先だったら、とっくにアウトのレベルです。この辺は、故トム・クランシーの小説の方が参考になります。

 また、過去記事で書きましたとおり、多くの論文では、放射性物質の生体濃縮などに関しての記述があります。

 *『環境 におけ る放射性物質の生物濃縮 について 清水 誠 東京大学農学部水産学科』 (https://www.jstage.jst.go.jp/article/radioisotopes1952/22/11/22_11_662/_pdf)

 *『プルトニウムという放射能とその被曝の特徴 京都大学 原子炉実験所 小出 裕章』(https://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/kouen/Pu-risk.pdf 2006年 7月 15日(土))

 『プルトニウムは天然には存在せず、人類が初めて作り出した放射性核種であり、かつて人類が遭遇した物質のうちでも最高の毒性を持つと言われる。』

その他、多数。

 これ、誤解の無いように改めて言います。

 本当に、ALPS処理水でトリチウムだけが少量放出されるのなら、確かに問題は無いのは事実ですが、その他の放射性物質が完全に除去できるなどというのは、まず、あり得ない。これは、事実。

 そんなことができるなら、競技用プールみたいな大層な施設に水を何万年も隔離保管する必要など無いはず。(原発というものは、300m以上の地下地層に数万年以上も隔離保管しなければならない高レベル放射性廃棄物(ガラス固化体)以外にも、様々な廃棄物があり、水だけを保管する施設も確かあったはず。使用済み核燃料プール以外で。今思い出せません。あります。)

 除去しきれない放射性物質もあることは環境省、経産省も否定していないし、安全基準値以下だとか言っても、安全基準値が便宜上のものだし、危険が無いといいきれば、嘘になります。

 繰り返しになりますが、わたしは、保管場所の限界から、海洋放出は止むなしという立場です。

 ただし、これが外交手段として、いろいろデマやら飛び交うのも嘆かわしい。

 

 

 

 

 

 

 

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