不定期連載小説6

 初デート  瞳はその日の昼間の出来事が、頭から離れなかった。   この店・瞳の生家『成海屋(なるみや)』の主人であり、そして父である成海 徳二(とくじ)からの瞳への突然の申し出。  「それでな、瞳。・・・お前もうちの養・・・

不定期連載小説5

 弟  その子は、早速粘土に取りついた。瞳が何か教える前に、もうすぐに自分で粘土と取り組み始めた。  練り台は、少し高すぎるのか、自分で勝手に手ごろな木箱を持ってきて、その上に乗っかって粘土をひたすらいじり始めた。  最・・・

不定期連載小説4

 夫の面影  「君のご亭主。寛さんは本当にやさしいいい人だったんだ。」  兄貴は、言った。  そう、わたしの夫、寛さんは、やさしい人だった。瞳は富山時代の二人のささやかで、あまりにも短かった結婚生活を思い出していた。  ・・・

不定期連載小説3

 土練り  陶器を扱うこの店は、今や「何でも屋」の様相。  戦後復興の活況。毎日けっこう生活道具を求めてお客がやってくる。瞳も一人前の使用人としてお客接待にも慣れてきた。忙しい日々だった。  「あら、初めて見る顔だね。新・・・

さよなら、まりやさん

 こんばんわ。成海瞳の鬱(うつ)日記です。  わたし、芸能ニュースとか、全く見向きもしません。  YAHOOじゃエンタメとかいってますが、最近、ニュース一覧で、メインの次にくるもんだからイライラします。速攻飛ばします。 ・・・

不定期連載小説2

 兄さん、との再会だった。  まさか、あの電話の相手が兄さんだったとは。  お互い全く気付かなかった。  今、こうして実際に再会しても、わたしが姪の瞳だとはさすがの兄貴でも気が付かない様子だ。  そうだった、叔父・つまり・・・

授賞式に行って来た

 こんばんわ。成海瞳の鬱(うつ)日記です。  一昨日日曜日の全関西行動美術展最終日に、近くのホテルで授賞式と懇親会がありました。  ところで、大阪市立美術館なんですが、リニューアルオープンしました。というより、したという・・・

不定期連載小説1

 かけおち  気にかけたこともなかったが、あらためてみてみると、大きな店構えだった。 不思議と懐かしいとかいった感情は湧かない。まるで、昨日までここにいたかのようだ。瞳は今、十数年かぶりに自分の生まれ育った生家の前にいた・・・

「あっしょうなの」ネコ・大阪市立美術館に行く!

 おはようございます。成海瞳の鬱(うつ)日記です。  みぃごろー「これが、おねえさんの絵か、だじょ。」  「そうよ。」  みぃごろー「変な絵だじょ。」  「あら、そうなの。」  チュータロー「隊長殿!おねえさんの名札の横・・・

自衛隊練習機墜落について

 こんばんわ。成海瞳の鬱(うつ)日記です。  はじめに、愛知県、犬山市での空自の航空機T4の事故。パイロットの方の発見があったようです。非常に辛いです。残念で悲しいです。  航空自衛隊のパイロットの方々というのは、本当に・・・

このページの先頭へ