不定期連載小説3
土練り 陶器を扱うこの店は、今や「何でも屋」の様相。 戦後復興の活況。毎日けっこう生活道具を求めてお客がやってくる。瞳も一人前の使用人としてお客接待にも慣れてきた。忙しい日々だった。 「あら、初めて見る顔だね。新・・・
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土練り 陶器を扱うこの店は、今や「何でも屋」の様相。 戦後復興の活況。毎日けっこう生活道具を求めてお客がやってくる。瞳も一人前の使用人としてお客接待にも慣れてきた。忙しい日々だった。 「あら、初めて見る顔だね。新・・・
兄さん、との再会だった。 まさか、あの電話の相手が兄さんだったとは。 お互い全く気付かなかった。 今、こうして実際に再会しても、わたしが姪の瞳だとはさすがの兄貴でも気が付かない様子だ。 そうだった、叔父・つまり・・・
かけおち 気にかけたこともなかったが、あらためてみてみると、大きな店構えだった。 不思議と懐かしいとかいった感情は湧かない。まるで、昨日までここにいたかのようだ。瞳は今、十数年かぶりに自分の生まれ育った生家の前にいた・・・
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