小説「わたしはトムキャット」2・最終回
駐屯地司令官室 「鏡がですか。あの鏡瞳二尉がですか。」 「そうだ。火浦二佐。」 「司令、あの鏡二尉が泣くなんて自分には信じられませんよ。あの男勝りが。」 「泣いていた。実はな、この司令棟から見えるんだよ。学校の特・・・
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駐屯地司令官室 「鏡がですか。あの鏡瞳二尉がですか。」 「そうだ。火浦二佐。」 「司令、あの鏡二尉が泣くなんて自分には信じられませんよ。あの男勝りが。」 「泣いていた。実はな、この司令棟から見えるんだよ。学校の特・・・
おはようございます。瞳です。 早速ですが、昨日の記事は削除しました。完全に相手側が特定されてしまいます。 その代わりといってはなんですが、古い数年前の小説を掲載します。 今の政治、完全におかしいのですが、これは、・・・
カルト教団の本性 岬の張りこみにより、母、恵子の話は妄想ではなかったということが判明した。 すなわち、様々な怪現象ともいえる不可解な出来事は、現実に起こっていたということである。 しかし、深夜、庭に何者かが侵入し・・・
怪現象の始まり 母、恵子の言動に不自然なものが多くなったのに、岬は気づいた。 家の中にあるものが、自分の知らないうちに動かされている。家具の位置がずれているなどというもので、岬はどいう言う事?と聞くと、「誰かが家に・・・
泣き寝入り 第三の迷える羊たちの住処(すみか)は、決して良い場所ではなかった。 例の隣人の団塊老人による母親、恵子への暴行事件は刑事事件にはならなかった。 というより、母恵子は気が弱く、姉の浩子は頼りにならないか・・・
教祖を失った子羊たち 自〇した教授の遺産。最後の岬の家族への助言、指導、 すなわち、『岬を残して家族3人で家を出ること。』 このいわば、教祖の遺言は、教祖の昇天によって、信者はその行き先、航路を失った。 結果、・・・
分断家族 この、まるで見知らぬ老女。姉、浩子の変わり果てた姿に言葉を失う。 原因は明白だった。認知症であろう母、高齢の恵子の介護がもたらした結果だ。 おそらく、想像を絶する苦労の結果なのだろう。 この姉、浩子が・・・
下層階級 そこは、いわゆる団地であった。団地という言葉のイメージそのまま。つまり、昭和の頃のニュータウンと言う名の公団住宅。 同じ形をした箱型の3階から4階程度の狭い居住区の集合体。それが、狭苦しく3棟並んで立って・・・
王女様のご帰還 夏休みにはまだ早いが、今度の日曜日に妹の多加代が急に帰ってくることになった。 今は奈良女子大学の学生寮生活をしている。一日だけの里帰りだ。 そういえば、瞳はこの実の妹、多加代にはまだ一度も会ってい・・・
初デート 瞳はその日の昼間の出来事が、頭から離れなかった。 この店・瞳の生家『成海屋(なるみや)』の主人であり、そして父である成海 徳二(とくじ)からの瞳への突然の申し出。 「それでな、瞳。・・・お前もうちの養・・・
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