美術団体の現状・内幕
2021.8.11追記:こんにちわ。瞳です。このところ、なぜか美術団体関係の記事へのアクセスが多くて困惑しています。多くの有力団体が今年、団体展を再開する関係なのでしょうかね。
ほんの若い作家の方なら、この記事読んだなら、画壇でのし上がろうとかいうことは、お金が猛烈にかかるということは分かっていただけると思います。
また、嫉妬や妬みといった人間の嫌な部分も見せつけられることにもなります。
有名な「N展」。税務署という思わぬところからその内幕が暴露されることにもなりましたが、絵画部門で入選100万円、受賞1000万円だったかな。書道部門とかだと、わかい新人の女性は体を要求されるとか、いろいろ恐ろしい話もちらほら暴露されることになりました。まあ、これあくまで噂なんですが(ほとんど本当のことらしいですが。)。この体質を嫌気して、戦前、在野という新分野が生まれたのですが、その在野にしても派閥という勢力争いに驚かされます。
まあ、絵で成功するというのは、芸能界で成功するようなものだと思ってください。夢です。追ってはなりません。
画商がつかなくても、いい絵を描いて入選してよしとしましょうよ。賞なんて派閥勢力で決まりますから実際。
準会員(同人)になった先輩
さて、この記事の旧記事に出てきた、嫉妬深い先輩なんですが、長年の奉公が実ってめでたく準会員(他団体の同人)になられました。
この先輩、だと思うんですが、本当にしつこくてわたしが会員をしている団体宛てに抗議文を匿名で送ってきたことがありました。(貴団体の会員が、N紀会に出品するのはけしからん。)とかいう内容だったのですが、わたしの団体の理事会は(他団体の出品することは問題は無い。むしろいいことだ。)という見解を出し、さらに常任理事が声明を出しました。
若い人が、制作活動をするのなら、こういった自由で公正な団体を選ばれるといいと思います。
旧記事:こんにちわ。ブログみぃごろーです。
FACE2018の記事へのアクセスが結構あるのですが、驚いています。
意欲ある若い制作家の方がたくさんおられるのでしょう。
そこで、FACE2018とは直接関係ありませんが、絵画・芸術関連の話を少し。
二紀展も神戸巡回展が29日より開催となり、その準備に行ってきました。
平日でしたが、私の今の身分は大学教員なので比較的自由がききます。
この準備というのは、最近はヤマト・ロジテックスや各種美術専門運送業者が力仕事をしてくれますので、昔に比べてかなり楽ではありますが、腕に擦り傷やら筋肉痛でやはり大変です。
さて、私、この二紀会では下っ端になります。絵の師匠のご縁というか、そんな感じで作品を出している感じです。
二紀会というのは、ヒエラルキーが非常に強く、また派閥勢力もかなり強いものがあり、私としては一歩距離をとっている感じです。
つまり、準会員(同人)に上がる可能性は0%です。
今回の巡回展でも、展示場所は補欠の人たちのすぐ傍、僻地みたいな場所でした。
去年の作品集の協力金をボイコットしたのでペナルティとかなんでしょうかね。東京中央本部の委員名で督促状が来まして、それを無視したものだから、私は今年は落選するだろうと思っていました。でも一応入選して通ったわけだからそれで御の字なのでしょうかね。
個人的には、強いコネのある行動美術に行きたいのですが、いろいろあるわけですこの世界。
ああ、そうなんです。美術団体内での出世は全くの派閥の力関係で決まります。
だから、今の若い人たちは団体を離れて個人でチャレンジしていく人も多いのでしょうか。
で、実は、私の今の身分は別の団体の会員なのです。この団体での会員は二紀会の委員に相当しまして最高位という立場です。
その団体は二紀会と同格なのが面白いところです。
美術団体の掛け持ちは有りか
ある団体の委員・会員であり、尚且つ他の団体の同人(準会員)以上の同時在籍はいいのかというと、個人的解釈になると思いますが、問題なしです。
これに関しては、同人クラスまでならOKとかいろいろ説なり解釈があるようなのですが、
実際、美術家年鑑を観ると、二つの団体の委員・会員の掛け持ちは結構あります。
二紀会でいうと、安井賞作家で委員・理事の遠藤彰子先生は、女流画家協会の委員でもあります。
問題は費用の面だと思います。二つの団体の掛け持ちとなると基本年会費等だけで20万円~30万円以上は掛かりますので大変です。
先輩の嫉妬が発生・先輩がおかしくなった
この掛け持ちに関して、私が二紀会から距離を置いているのは、大学の先輩がいろいろ圧力をかけてくるからです。
この先輩、大学の先輩なのですが、実は二紀会では私の方が古参です。
一時期、私が二紀会から離れている時期に二紀会に入られました。
絵の方は、素人に毛が生えた程度で、悪くはありませんが良くもありません。
この先輩。二紀に入ってから、十年にもなりましょうか。しかし、受賞1回で準会員の推挙がなかなかありません。
名誉欲は人を狂わせるのでしょう。最初は私に二紀に戻れと盛んに誘っていたのですが、派閥の長の委員が私を誘いましてそれに応じた途端、態度が180度変わり、メールで「~先生から聞いたが、二紀の勉強会に出席するのは本当か。それなら、君の所属する~会は辞めたのだろうな。」
という不穏当な内容のメールが来ました。
要は、「二紀会に入るのなら、今いる団体を辞めてから来い。」
ということらしいです。
どうも、応募規約にある「二紀展に応募する場合は、主張を同じくする他の団体には出品しないものとする。」という文言を曲解している模様です。
この文言、実は他の団体にも必ずあるもので、もはや死語で意味を成しません。(日展・二科会・二紀会・各在野団体分裂の名残らしい。)
且つまた、団体の内部規約ではないということです。
すなわち、それを言うなら、この先輩。安井賞作家の遠藤彰子先生にも同じことを言わなくてはなりません。
このいい年をした先輩は、二紀会の最下位にも関わらず、二紀会委員・理事で芸術委員でもある遠藤先生に二紀会を辞めろ、言わなくては言動が矛盾します。
私は、いざこざは嫌なので、せっかくながら私を誘ってくださった二紀の派閥の委員の先生に辞退を電話で申し入れました。
そうすると、すでにこの先輩。この委員の先生に猛烈に抗議の電話をしたとのこと。
二紀会では、委員に意見を具申するなどもってのほかで、退会届を懐にしまってから直接行うものなのです。
これには、私はあっけにとられました。
もちろん、私を誘ってくださった委員の先生は、その先輩に対する強い不快感を露わにされ、私を強く慰留されました。
私は現在も板ばさみ状態なのです。
いやはや、若い人たちがすぐに辞めていくわけだ。
今日は、芸術関係の裏の面を少し書いてみました。
これ、かなりやばい内容なのです。
今日も、このブログをお読みくださり、ありがとうございました。