女一人旅・ネコと二人旅。 7月号後編

地味系女子・旅と鉄道女子のブログ

 こんにちわ。瞳です。旅の最後は大好きな岩見沢・三笠に行ってきました。この前日、岩見沢駅は特急「カムイ」の停車駅でしたが、降りずに通過でした。今日は731系6両編成でゆっくりやってきました。この日は三笠の鉄道村・ クロフォード記念公園 のキハ80系気動車(6両編成)たちに会いに行くのです。

 うつ日記にも書きましたが、今、「旅」という語があるとgoogle検索エンジンにはじかれてしまうようで、書いてもむなしいのですが。少し。

3か月ぶりの岩見沢駅。わたしは帰ってきた。
そう。帰ってきたのよ。北の国へ、北の大地へ。
わたしはこの地で、新しい人生を生きるんだ。・・・なんて少し考えながら。

 この旅のときには、この地への移住とかは考えていなかったんですが、幾春別までのバスの行き帰りで景色をボーっと観ながらふと思ったんですよ。「もしかしたら、わたし、ここに住むことになるのかも。まさかね、わたしにはここの厳しい自然環境は到底無理。でも、もし住んだらどうなんだろう。」とか、最近日記でも書いているように移住の可能性を考えています。果たして、わたしに北海道の冬を越せるのか、とか車に乗らなくてはとか現実はいろいろあります。

 荷物が重い

 この日はホテルのチェックアウトでした。だから、着替えやお化粧道具とかいろいろ入った重い旅行鞄(カバン)を持って移動することになります。中身を目一杯必要最小限にしてもやはり重い。だけど、わたしはあの車のついた旅行トランクみたいのはどうもなじめません。あれ引っ張りながら、舗装の悪い埃っぽい歩道とか歩いたら、多分砂埃がいっぱいついてしまうのではとか思います。帰ってからの拭き掃除とか嫌です。ここは北の大地。砂埃・粉塵対策と機動性が重要。

 で、最初計画していたのは、旅行鞄は駅のロッカーに入れておいてリュックだけで身軽に行こう。というものでした。クロフォード公園では結構歩き回ることになります。旅行鞄を肩にかけながら歩き回るなんてちょっと無理。

 そして、計画通り岩見沢駅のロッカーに300円だったかな、入れて鍵をかけました。

 そして、ロッカーに旅行鞄を入れてしまってから思い出しました。「あっ!折り畳み日傘を取り出すの忘れた。」

 わたしは日焼け止めクリームが使えません。持ってきた日焼け止めクリームが肌に合わなかったのです。だから、紫外線対策は日傘のみ。この天気のいい中、日傘無しのまるっきりの無防備で、バス停からクロフォード公園まで歩いて、さらに公園内を歩き回る。・・・なんてことをしたら・・・・光線過敏のわたしは、大変なことになる!(女の命、このわたしの美貌が・・・・。すっぴんでこの美貌のこのわたしが・・・)(ああ、どうしよう。

 (ロッカー開けるか、そして、また300円も使うのか。)

 (やだ!そんなのやだ!)

 (コンビニに日傘無いかな。・・・馬鹿ねわたし。あったとしても300円以上はするわよ。)

 この細かいところ、せこいところは大阪生まれの大阪育ち。

 日傘が必要なのは絶対。だから開けました。さっき300円入れて鍵かけたロッカー。またすぐに開けて、旅行鞄を取り出して、そんでもって、もう一度入れるのはやめて、重い旅行鞄を持って行くことにしました。大阪人はケチです。

 幾春別行きのバスは空いていて、座席に鞄を置けました。バスに乗っている間は肩にかけなくていい。ああ楽ちん。

岩見沢バスターミナル

 さて、さっそくのアクシデントでしたが、岩見沢バスターミナルで出発前の、わたしがいつも楽しみにしていること。自販機で一番普通のロング缶ジョージアコーヒーを買って飲むの。最近、関西のコンビニや自販機ではこの一番普通のロング缶のが売ってないんです。いろいろな種類のジョージアコーヒーはあるけど、わたしはあのむかしからの最初の普通のロング缶のジョージアが好きなんですよ。もちろん、スーパーにはありますけど、その場で冷えたコーヒーを飲むのがいい。「北海道で一番飲まれているコーヒー」とか書いてあります。そう、この味。カラメルみたいなコクがいいのよ。バスの待ち時間の間。ゆっくり飲むんです。

 そんでもって、ファンタのゴールデングレープとかいうのがありました。おお、帰りに飲んでみよう。(飲んだ感想。ノンアルコールのシャンパンって感じ。これ美味しい。)

三笠鉄道村・クロフォード公園

 この旅の重要な目的地。クロフォード公園。ここにはキハ82、キハ80、キロ80,キシ80から成る6両編成が展示されているのです。まるで今そこを走っているかのような信じられない夢のような光景。

やっとまた会えた。嬉しい。

 線路があって、その線路が森の中へ続いている。その森から出てきたような、またはその森の世界に入っていくような。ああ、何という。・・・・・ここへ来ると、いつも感動で言葉が出ない。

 今にも走り出しそう。幽霊列車みたいではあるが。わたしとネコたちをどこか平和で安全なところへ連れて行って欲しい。

展示車両の痛み

 小樽市総合博物館の車両もそうなのだけれど、腐食による痛みが酷いのです。これは本当に痛々しいくらい。小樽市総合博物館の展示車両は海が近いからだと思っていたのだけれど、こちらの山の中でも腐食は酷いです。

 現行の特急「サンダーバード」でも、大阪駅で時々観ているのですが、錆で塗装が剥がれたりしている箇所があります。どうやら、鉄ボディ車両の宿命みたいですね。鉄道車両というのは不思議なもので、メンテナンスの加減で驚くほどすぐに錆びるんですね。最近の車両が全部ステンレスになるわけだ。

 さて、このクロフォード公園、バス停から降りて結構歩きます。重い旅行鞄を持って、日傘をさしてせっせと歩きます。

 日傘をさしていても、散乱光で被爆するし、暑いし、しんどい。公園に着いたらギブアップ。公園のお店でしばらくクールダウン。顔が赤くてうっ血状態。髪も風で乱れてとても自撮りできる顔じゃない。ああしんど。

 それにしても本当に、この重い旅行鞄をどうしよう。こんなの持って歩き回れない。大事な車両計測があるのよ。で、公園のベンチに旅行鞄をそのまま置いておくことにしました。外国なら絶対にありえない行為。でも、家族連れの人たちも結構いるし大丈夫だろう。そして、結局大丈夫でした。

 何を計測したのかというと、車体ナンバーの位置。4月に小樽市総合博物館の車両でも計測したのですが、何としたことかメモを紛失してしまったのです。で、今回もう一度、計測することにしました。

 計測するのは、車体のすそから車体ナンバーのキハ82、キハ80などの8の文字までの距離。8は全部の種類の車両にあります。つまり、車体ナンバー列の高さを知りたかったわけです。

 どうして、この値が知りたかったかというと、この80系気動車の鉄道模型を持っているのですが、車体ナンバーのインレタシールを貼る位置が決められないのです。特に車体すそからの高さが分からない。説明書には書いていない。適当に貼れ、ということらしいです。でも、この車体ナンバー、結構目立つのですよ。

 計測結果はですね。各車両すべて32.9cmでした。およそ33cmなんですが、8の位置は1mm低いということになります。文字デザインのレタリングができる人なら分かるのですが、これ文字列のなかで8が基準枠から少しだけ出るということなのでしょう。

新千歳空港

 さて、最終日は意外に時間が無い。この日の夕方の飛行機だけれど、この三笠からは結構距離がある。帰りは少し急ぎ足になりました。

 ああ、もう帰らなければならないのか。本当に心残り。帰りたくない。いつも最終日はこの気持ち。クロフォード公園からの帰りのバスで、風景・景色観ながらぼーっとしてるとき、(ああ、この地に住んだらどうなのかな。)とか、(もしかしたら、ここに住むことになる運命とか。・・・・・無いか。)とか浮かんできたんです。

 北海道の自然は厳しいからな。夢なんだけれどな。

 新千歳空港では1時間くらいお店を観て回るのが楽しみです。必ずこの時間を確保しておきます。いろいろおみやげとか観て回るのですが、買って帰るひとはわたしにはいない。だから観るだけ。そんでもって、スニッカーズを買って食べます。これがわたしの夕食替わり。4月はカツサンドだったけれど、今回はいつものスニッカーズにしました。3本食べます。2本だと大阪に着いた頃にエネルギーが切れてしまうんです。

お姉ちゃん。元気が無いじょ。どうしたのかだじょ。

「みぃちゃん。もう帰らなければならないのよ。わたしたち。」

「お姉ちゃん。飛行機に乗れるのだじょ。もっと喜べ。だじょ。」

「そんなの別にうれしくない。帰りの千歳はいつも寂しい気持ちになるのよ。」

B787なのはいいのだけれど、空は曇り。わたしの心も曇り空。さよなら、千歳空港。また来れるといいんだけれど。
離陸、上昇。翼が反り返る。これがB787の特徴。
雲の層を抜けて太陽の光が差し込む。一面の雲海。
旋回を終えて、一路大阪へ直行。高度36000フィート(約11,000m)・速度500ノット(約930km/h)で巡行。
この右側の座席は夕日が差し込む。だけどこの席しか無かったのでしょうがない。窓の偏光フィルターを操作して暗くする。ああ、まるで死の世界へ向かってるかのよう。・・・・・家に帰りたくない。
F14D 03
オールニッポン780。こちらみぃだじょ。貴機に向かって上昇中。エスコートにつくじょ。
あら!あんたち!まるで「トップ・ガン」のマーベリックとグースじゃない。
キハ40
キハ40-1700番台・なんと冷房無し。
車内からの眺め。窓を開けると涼しい。北海道。

 この車両は、わたしが富良野から東鹿越まで(根室本線)乗ったのと同型の車両です。帰って来てから買いました。Nゲージと呼ばれる規格です。丁度いい大きさ。ラベンダー畑のイメージ。実際にはラベンダー畑を列車は走らないのだけれど、富良野の思い出。

 紫色のボア生地タオルを敷いただけです。手の込んだジオラマを作ってしまうと、引っ越しの荷造りがまた大変。この車両、間違えて動力無しのを買ってしまいました。走れません。もう一両、モーター付きのを買うかな。でも、実はですね。今の家で走らせるのはちょっと無理。わたしの家はそんな平和の場所じゃない。

 「カムイ」もわたしが乗ったのと同じ形式・編成で持っているんですが。走らせません。「おおぞら」や「北斗」の編成も買おうかなとは思っているんですが。

 富良野線のキハ150形0番代の2両セットも注文しました。スーツさんのYouTube観たら、ラベンダー畑からこの車両が走っているところ見えるんですよね。セットは旭川車(キハ150-15・キハ150-4)で、わたしの乗ったキハ150-11・キハ150-7と同じ構成。自分が実際に乗った車両というのは、本当に愛着がわくものです。

 Nゲージでもお金がかかる。

 どこか、平和で安全な場所にはやく引っ越ししなくては。

 

 

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