女一人旅・ネコと二人旅。 7月号中編

地味系女子・旅と鉄道女子のブログ

 こんにちわ。瞳です。今日は旅ログ中編です。

日程2日目 札幌→旭川→富良野→東鹿越→新得→札幌

 今日は札幌朝9時発の特急「カムイ」7号(旭川行き)がスタートです。わたしには朝早めなので、6時前に早起きして、6時半からのホテルの美味しい朝食サービスを頂きます。北海道は食べ物が本当に美味しい。前回4月の旅では食べすぎてしまい、体重が増えてしまったので、今回は控えめに頂きましたが、鮭も美味しい。いくらも美味しい。イカの塩辛も美味しい。そして、牛乳の美味しいこと。これは驚き。コクがあるというか、普段飲んでいる牛乳とは明らかに別物。いや、どうしてもおなか一杯食べてしまいます。

 さて、今日はメイクをちゃんとします。アイメイクだけのあっさりなんだけれど、慣れないものだから、これにたっぷり1時間はかかってしまう。「ああ、女子って本当に大変。(西内まりやさんのYouTubeより。)」

特急「カムイ」7号(旭川行き)クハ789-2006 わたしが乗った車両はモハ789-2006の4号車

 今日最初の列車はいきなり特急「カムイ」。

(「カムイ」「ライラック」共に札幌駅 – 旭川駅を最高速度120 km/h で結び、早朝の一部列車を除いて札幌駅 – 旭川駅間 (136.8 km) の所要時分は1時間25分、表定速度は96.6 km/h と、日本の在来線特急の中ではトップレベルである。
Wikipediaより。)

 ということで、快適にあっという間に旭川駅に着きました。途中、大好きな岩見沢駅を素通りになりましたが、岩見沢には明日に行く予定。

目元、ウルトラセブンのアンヌ隊員風。昨日と違い顔色はいいかも。
この旭川駅は大変綺麗。

 旭川駅で69分の時間待ち。でもこの駅、とても綺麗でいいところ。無料の美術画廊もあって全然退屈しない。

 この後、富良野線に乗ってのんびりローカル線を満喫します。

車両は空いていて、席も自由に選べる。
ワクワクしてしまう。車両はキハ150-11・キハ150-7の2両編成。わたしが乗ったは、キハ150-11

 この日も男性の一人旅の方が少しと、お隣は中高年のご夫婦。

富良野の風景にうっとり夢心地。
斜めの丘陵畑。写真で見る風景が広がる。

 富良野って本当にロマンティック。ドラマそのままだよ。この世界。

駅舎がいいの。
「北の国から」の世界。ポスターも貼ってある。
東鹿越から新得まで、途中バス代行輸送の案内。
到着してからしばらく駅の中、ホームをウロウロしていました。その間、駅員さんが改札でずうっと待っていました。

 富良野駅から辺りを散策してもいいのだけれど、待ち時間たったの45分。富良野周辺をうろつくのは次の機会です。ここだけで1日では無理。

 さて、駅の待合でテレビを観ていると、こちら北海道ではとてもいい天気だったのだけれど、本州では大雨で大変だったらしく、熱海の土砂崩れのショッキングな映像が流れていました。伊豆熱海といえば昔から有名な湯治場で、何百年も人々から愛されてきた憩いの場なわけです。何で今さら突然こんな災害が起こるのか。温暖化とか自然環境破壊なんだろうな、とは思うのですが。本当に現代社会の有様はあまりに自堕落なのだと思います。特に最近書いているように、マイカー。これ本当に諸悪の根源です。異論もありましょうが、みなさま思っている以上にマイカーの環境破壊は大きいのですよ。この土砂災害にしても、土建業者の違法造成とかに原因があり、とかになってきていますが、いうまでもなくそうなのでしょう。あんな崖に盛り土をするなんていかれてます。しかし、マイカーの排出する温暖化ガスによる環境変異がやはり根底にあります。あんな信じられない規模の土石流なんて、ふつうでは起きない。ゲリラ豪雨がトリガーになっているのだと思います。

 富良野から東鹿越(ひがししかごえ)

 富良野駅から根室本線(東鹿越行き)キハ40-1723に乗り込みました。前回の旅で日高本線でも乗った車両。ディーゼル車で昔ながらの向かい合わせのクロスシート。わたしの好きな車両です。中に入るとむっと暑い。おお、冷房が無いんだ。これが昔の列車なんだな。窓が少し開けてあって、走り出すと風が入って来て気持ちいい。そうなんだ。昔の列車というのは窓が開けられる。そんでもって、駅弁を駅で買うとき、窓から買うんですね。駅弁屋さんが弁当の入った箱をおなかに抱えてホーム上列車の窓の列を忙しく行き来する。小さなポリタンクみたいなお茶も一緒に販売する。むかし鉄道の旅の風物詩。

キハ40からの景色・東鹿越行き

 これが、映画「天国と地獄」黒澤明監督に出てきたシーン。「特急(電車「こだま」)は窓が開かない。」と刑事たちが困惑しているシーン。そうなんですね。電車特急の登場ではじめて窓が開かない列車が出現したのです。つまり速度が速いことと、冷暖房完備ということ。

東鹿越駅に到着。絵になる場所ね。でも完全に逆光。
ここでバスに乗り換え。一人旅のおじ様たちと乗り込む。
自撮り棒の角度調整。特に意味の無い行為。

 このバスで1時間8分かかって新得駅まで行きます。途中、何か所か停留する場所があったり、いろいろ名所めぐりみたいにあちこち寄り道するので結構面白かったです。あの「鉄道員(ぽっぽや)」配給:東映 監督:降旗康男  出演者:高倉健のロケ地になった駅にも寄りました。へえー、ここで撮影されたのか。あのシーンは、まさに今、わたしが観ている風景なんだ。・・・かなり、ぐーっと心にきました。

 東鹿越から新得(しんとく)、新得から札幌

新得駅前。彫刻以外何もない。googleうるさいので一応修正入れときます。
小綺麗な駅舎のなかで休憩することにする。

 新得駅で、特急「おおぞら」10号(札幌行き)石勝線を待ちます。待ち時間1時間54分。この駅まで一緒だった他の一人旅の方々は根室本線・帯広・釧路方面の別の列車に乗られて行かれました。でここでまた、わたしはひとり。

 普通なら駅のそば屋さんとか、駅前に一軒だけある食堂とかで食事するんでしょうが、この旅ではわたしは非常にダイエットに注意していて、前の旅で2㎏も太って懲りてますから。飲み食いは極力控えます。

 で売店備え付けのテーブルで、ローカルの新聞など読んでおりますと、何と、福島町というところで、ひとが熊に襲われて足だけが発見されたという記事が載っていました。おお、何と恐ろしい。

 それと関連して、わたしがいた日から数日後の11日。この同じ石勝線で特急「おおぞら」3号(釧路行き)がトンネル内で熊と衝突したそうです。その影響で、列車は30分遅れとなり、他の特急6本が運休になったそうです。いや、まったく北海道です。しかし、北海道のトンネルの多くは車窓前面展望ものYouTubeなど観ていると、建築限界ギリギリ(列車とトンネルの壁がすれすれ)なので怖いなとか思っていました。退避場所も無くて、保線作業員の方々とか本当に危険な仕事だと思います。でかい熊が中にいたらそりゃぶつかるわ。

 やっと「おおぞら」号に乗れたら

 駅のアナウンスで、わたしが乗る予定の「おおぞら」10号(札幌行き)が遅れるとのこと。列車の行き違い待ちで、対向車両の遅れによるものだそうです。石勝線は単線区間なんです。まあ、ここに限らず北海道は単線が多いのです。

やっと来てくれた「おおぞら」10号(札幌行き)。8分遅れで到着。わたしが乗る車両は3号車(キハ260-1341)

 おおぞら号が8分遅れでホームに入線してきました。北海道は停車時間があっという間なので、車両番号等のチェックをする暇がありませんでした。多分、この編成はわたしの乗った車両3号車(キハ260-1341)から(キハ261系1000番台)だと思います。この札幌方面先頭車は(キハ261-1203)だと思います。疲れていたのか、札幌駅で何故か先頭車の写真を撮るのを忘れてしまいました。

わーい!速い。と喜んだ。
喜んだのもつかの間。「あ~母さん助けて!」と泣きそうなわたし。
快適なはずの特急での旅。突如・暗転。トンネルに入ったから暗転したのではなくて。
前の座席に酔っ払い。

 新得駅18時18分発(8分遅れ)の列車です。外はまだ十分明るい。キハ261系の快速ぶりを楽しめます。単線区間にもかかわらず、これまた、ぶっ飛ばすことぶっ飛ばすこと。JR北海道は現在、安全確保のための自粛で最高速を130km/hから120km/hに制限しているのですが、120km/h限界いっぱい。車窓から見た感じ。遅れを取り戻すための回復運転なのでしょう。途中の新夕張あたりで遅れを8分から4分に取り戻していました。さらに、札幌到着前にはほぼ定刻に回復していました。凄い。ただし、札幌駅直前信号待ちでまた多少遅れましたが。

 さらに珍しい体験をいたしました。途中で突然急ブレーキがかかりました。同時にJR北海道の車内放送の声の人。かっこいい男性のあの声で「急ブレーキ・ご注意ください。」とかいった感じの放送がありました。初めて聞きました。この声。合成音声ではなくて、大橋俊夫さんという大阪出身のアナウンサーの方なのだそうです。

 急ブレーキの原因は、鹿が飛び出してきたそうです。これはよくあるはなし。でも熊と特急が衝突するなんてね。

出張帰りのリーマン

 さて、上の写真。はですね。わたしが指定されたわたしの席につこうとすると、前の座席にマスクを外して缶チューハイみたいなのを飲んでいるジジイがいたのです。

 いやだな~。と思っていると。座席のリクライニングを2段か3段くらい突然倒してきました。白髪のゴマ塩頭がわたしの胸元に迫ってくる感じ。(なんなのこのジジイ。気色悪い。)本当にこのシートの設計とか列車に限らず何とかして欲しいですよ。もうちょっと前後の間隔を取るべきで、さらにシート自体の形状も考えて欲しいわ。まったく。

 ジジイの白髪頭が「わたしの胸でおやすみな~さ~い。」状態なんですよ。

 外も暗くなってきたし、外観ててもしょうがないので、わたしは通路側に席を移しました。

 爺さん、ときどき起きてスマホ観たり、また新しい缶チューハイ開けて飲みだしたりしていました。(本当にちゃんとマスクしてよね!)と思いながら窓ガラスに反射する光景が見えてしまう。

 わたしも疲れて眠っていて、札幌駅に近づいていたのですが、ふと気が付くと前の座席のジジイ。札幌に宿があるらしく降りる支度をしています。これがジジイだと思っていたらなんと40代くらいのおっさんでした。(ああ、出張帰りのリーマンだったのか。成程だらしないわけだ。)

 そういえばですね。わたし東京へ行くのに新幹線を使わなくなった理由。飛行機だけにした理由は。この出張帰りのサラリーマンたちのだらしなさ。が嫌だったから。本当にあれなんなん。缶ビール開けて、靴ぬいで、だらしない恰好。

 へえ~。成程、北海道にもビジネス出張があるのか。まあ、当たり前だけど。

 札幌駅にほぼ定刻20時30分頃に到着。旅も3日目でだいぶ疲れている。いつものコンビニで焼き豚パックを買って帰ります。でもお酒は無し。お菓子も無し。肉は消化が悪いのだけれど、動物タンパク質を摂取しておく必要があります。だいぶ歩いたので筋肉疲労が出てくるころ。筋肉疲労には、下手なアミノ酸系ドリンクより動物タンパク質がよく効きます。それも筋肉を使った2時間以内。体内で筋肉の修復ホルモンが分泌されている間が勝負。これは、京都佛教大学の教育学部・体育科の教授直伝。一度みなさまもお試し下さい。

 それにしても、札幌にはセイコーマートは無いのかしら。通称セコマ。一度利用してみたいのだけれど、探しても大手コンビニしかないのよ。あることはあるらしいのだけれど見つからなくて、ホテルから遠い。残念。

 

 

 

続く

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