F35どうして誰も言わない日本の防衛戦略の方針転換!

 こんにちわ。ブログみぃごろーです。

 このブログには、バイクでお越しの読者も多いのですが、コロナでモトGPも無し。たまにはこういう話もどうでしょう。表のメディアには出てこないことです。易しく簡潔に書いています。大手メディアに支配される情報弱者にはならないようにしましょう。

  米国務省がF35の日本への売却を決議した、との記事が一昨日ありました。
多くの記事ではその予算規模の大きさを言っているのですが、F35Bの割合の多さ(42機)に着目してほしいのです。このSTOVL機(単距離離陸・垂直着陸型)は護衛艦への搭載が可能です。つまり、日本の事実上の空母保有を意味します。
いうまでもなく、これは対中国戦略とみるべきです。

 どうして誰も言わない、日本の防衛戦略の方針転換

 この表題の意味を要約します。昨今、巷では北朝鮮の核弾道ミサイルの脅威ばかり取沙汰されていて、安倍政権によるミサイルアラート(警報)とか迎撃ミサイルシステムであるイージスアショアの配備が計画される騒動がありました。

 しかし、そのイージスアショア配備計画は突然廃止され、代わりに敵ミサイル基地攻撃案が急浮上しています。

 これに関して、多くのマスコミはイージスアショア廃止は唐突であり、代わりに敵ミサイル基地攻撃案「敵基地攻撃能力」は唐突で無謀だ、という論調が大勢を占めています。

 この政府の方針転換の意図を解説します。簡単に言いますと、防衛対象を北朝鮮の張りぼて核弾道ミサイルから、中国の本物の核弾道ミサイルに変更したわけです。つまり、日本政府は中国に対する本物の防衛戦略に本腰を入れた。或いはもっと言えば本格的に仮想敵国に設定した。と言えてしまいます。

 そう言えてしまう理由

 まず、イージスアショアというシステムが、北朝鮮核弾道ミサイルに対する国内外に対するパフォーマンスでしか無かった、という事実があります。

 基本的に、一度発射されてしまった弾道ミサイルを迎撃する(撃ち落とす)というのは事実上、技術的に相当な無理があります。なぜか誰も言わないことですが、大気圏に再突入してくるマッハ数十の小さな複数の核弾頭を迎撃するというのは今の技術をもってしても神業で、成功率は極めて低いものだそうです。

 しかしながら、北朝鮮の核弾道ミサイルという物自体は、今現在存在自体が怪しいもので、イージスアショアというシステムが実際に機能しようがしまいがあまり重要では無かったわけですが、中国の核弾道ミサイルに対する日本列島防衛の必要が出てきた場合、これでは困ります。実際に日本列島を核ミサイルから守る必要が出てきます。そうした場合、イージスアショアというミサイル迎撃システムでは限界があります。実際にミサイルの脅威に対応するには、発射する前に発射基地を攻撃するしかありません。これが一番現実的で確実な方法です。

 国内世論に対しては、この「敵基地攻撃能力」は、北朝鮮のミサイル基地への攻撃能力である、かのごとく説明されるのでしょうが、北朝鮮への「敵基地攻撃能力」は、そのまま中国への「敵基地攻撃能力」にもなりうるということを忘れてはいけません。すなわち、北朝鮮に向ける矛先は、そのまま中国へも向けられていることになります。この論議は北朝鮮の核ミサイルの脅威に対するものである、などという子供だましの言い分は、中国には通じません。向こうにしてみれば、銃口を向けらているのと同じなわけです。銃口を向けられつつ、日本から何を言われても説得力はありません。

 今現在、中国海軍のSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)の性能は低く、中国潜水艦のステルス性能は無いという現実があります。陸上のミサイル発射基地を攻撃される、ということは、中国にとっては自国核戦略上の重大な脅威なのです。

 つまり、日本政府は相当本気に対中国戦略を考えていると内外に表明したわけです。すでにマスコミに「敵基地攻撃能力」の検討が伝えられている時点で、その実現性とはかかわりなく表明していることになり、中国は相当なショックを受けているはずです。(何故かその点報道されないのですが。)

 最近の中国による尖閣周辺の挑発行為は、実は背景として日本の防衛戦略があることに気づいておかなくてはなりません。

 その背景

 安倍内閣に防衛戦略を考える頭はありません。報道によると、NSC(日本版国家安全情報局)の主導戦略案だそうです。が、いうまでもなく、いま中国と貿易でやりあっているアメリカトランプ政権からの要求があったとみるべきでしょう。珍しく、アメリカのポンペオ国務長官が8日、中国による沖縄県・尖閣諸島沖での挑発行為に対して、「世界は中国によるいじめを許すべきではない」と談話を出しています。

 分かっていることを整理しただけです。こういう見方もできるということです。

 今日もこのブログをご覧くださり、ありがとうございました。

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