しょうがないじょ・ネコ 羽田ではしゃぐ!

地味系女子・旅と鉄道女子のブログ

(この記事は2019年9月24日の記事です。)

 こんにちわ。ブログみぃごろーです。「飛行機に乗ったよ!9月号」です。今年は本当に体調、メンタルともに最低で、免許は青になるし、夏の全関西美術展は落としてしまいまったく厄年です。特に全関西美術展が勝率6割に落ちてしまったのはかなりしんどい。プライベートでごちゃごちゃあって心身共にグロッキーで注意力、判断力が落ちているようです。今年は守りにはいっています。

 で、秋の行動美術展はとりわけ思い入れがあるのでどうしたものか迷っていました。小学生の頃、私に始めて油絵を教えてくれた先生の団体で、本当は大学時代から二紀展より行動美術に行きたかったのです。いろいろあって、ようやく二紀会の呪縛も緩んできたので去年から出展しているのですが、今年はどうしようか、絵の出来が気になるところ。実はこれ、自宅のアトリエとかでは意外に分からない。会場で自分の作品を観て、初めて分かるものなんです。このところ、だいぶ筆が重いのでアトリエではよく見えても用心しなくてはなりません。行動美術展の難易度は分からないのですが、入選者の数が少ない。二紀展のおよそ1/4です。かなり難度が高いとみなくてはなりません。会場はどちらも東京国立新美術館で、二紀展は3階全部のフロアーを取り、さらに作品をすべて2段で展示するので、そのせいもあって一般入選者は439名(2019年度)と多いのです。一方行動美術展は2階フロアーまでで、さらに作品展示は一般入選者も1段展示で、一般入選者が120名。二紀展439名に比べてかなり少ない。

 全関西美術展で落ちた作品を加筆

 過去記事「公募展で絶対に入選する方法」でも書きましたが、落ちた作品というのは資産です。だいぶ絵の具が乗っているので加筆すると大抵よくなります。この全関西美術展で落ちた絵、もともと「何で落ちた」、と思うくらいけっこういけてたのですが、「うーん。暗いかな。暗い雰囲気が審査員に嫌気されたか。」と読みました。で、思いっきり光を強く描きたしました。まあ、結果、見違えるくらい強い作品になりました。

 しかし、ここまでで体力限界。もう一枚まで手が回らない。描けない。公募展は2枚以上出すのが定石。さてどうしたものか。

 ルール破りで他団体に出した出来のいいのを2枚目として出すか。とか思いましたが、この2枚目の方が入選してしまうとあとあと厄介。失格の危険があります。作家である私が、「これは加筆しているので未発表作品である。」と主張すれば二紀展ではOKだったのですが行動美術では分からない。うーんリスクは犯せない。で覚悟を決めて1枚で出品しました。で結果は入選。なによりなにより。

 難易度は不明ながら、この入選の文字を見て、心底ほっとしました。一時期もう「入選」の二文字は二度と見れないのか、とかいった心理状態だったので救われた想いです。今年一番かも。

 羽田へ行こう

 で、ただの入選だといつもはわざわざ東京国立新美術館には行かないのですが、今年はちょっと行ってみるか、と行くことにしました。うまい具合に3連休。で、例によって出てくる「しょうがないじょネコ」といっしょに空の旅。

つづきます。今日もこのブログをご覧くださり、ありがとうございました。

つづきです。

 なんか、伊丹空港なんですが、工事中で鬱陶しいこと限りなし、でした。銀行ATMは使えないし、通路は狭いし、いつもは出発前に空港内をうろちょろするのが愉しみだったのですが飲食店しかやっていないし、おまけに外国人だらけだし何ナノこれ。私の出発の翌日でしたか、刃物男が手荷物検査を素通りして大騒ぎになってましたが、あのカオス状態だとさもありなんです。

 行きの飛行機内

 ミーゴロー「おにいちゃん。ボーイング787だじょ。」

 「そうだな。」

 ミーゴロー「主翼が曲がりすぎだじょ。羽根が折れそうだじょ。だいじょぶか、だじょ。」

「新素材なんよ、大丈夫だと思うよ。多分。」

ミーゴロー「折れるかもしれないのか、だじょ。」

「折れるかもよ。」

ミーゴロー「折れたら、面白そうだじょ。」

「・・・・・まあ。墜落はしないけどな。」

ミーゴロー「おにいちゃん。幽霊がいるじょ。」

「どこに、」

ミーゴロー「飛行機のそばの雲に乗って、さっきからずっとついて来るじょ。」

「あ~あれね。あれね。お前の影なの。分かる。」

ミーゴロー「どうして、あれがみぃの影なのか、だじょ。」

「お前の影なの。幽霊にひげがあるだろ。だからあれ、お前の影。」

ミーゴロー「・・・・・」

Brocken spectre
ミーゴロー「オオ!みぃだじょ!」

 「ブロッケン現象といってな。太陽光線が俺たちの飛行機の影を、雲に映すんだよ。」

ミーゴロー「おお。みぃはこんなの見るの初めてだじょ!」

「まあ。滅多に観れないわな。」

ミーゴロー「・・・・・おにいちゃん。質問だじょ。どうして、みぃがあんなに大きく映ってみえるのか。だじょ。」

「それは・・・・・。お前が宇宙ネコだからだよ。」

ミーゴロー「そうだったのか。だじょ。知らなかったじょ。」

だいぶ日にちが空きました。「しょうがないじょ。ネコ。羽田ではしゃぐの2」につづきます。

 2021.8.13追記:「しょうがないじょ。ネコ。羽田ではしゃぐの2」につづく、と書いてますが。

あまりにも、日数が過ぎたのでここに書きます。

 さて、美術館に行って、自分の作品をチェック。いつも書いてますが、会場で自分の作品がどう見えるかということ。これが本当に重要。これ本当に現場でないと分からない。二紀会の大御所の某先生は、わざわざ会場を下見して展示室の壁とか天井とか広さとか諸々をチェックします。そのうえで制作にかかるそうです。

 まあ、そこまでやることもないでしょうが。

 さて、わたしの作品ですが、真ん中のいい場所でした。これは賞がついていなくても、審査員に評価されたということで。まずまず。

 さらに、これ重要なことなんですが、観客の反応。少し離れたところから自分の作品の状況を観察します。

 写真を撮ったりする人とかがいてくれるといいわけです。今回は、わたしの作品の前でアベックが、割と熱心に見入っていて、いろいろ絵について興味深そうに話し込んでいました。これはいい収穫でした。

 ところで、恩師の先生なんですが、なかなかお会いできないんですよ。今回も会場で再会することもかないませんでした。残念。お元気ならいいんですが。

 

 さて、話変わって帰りのこと。ANAからメールがきて、どうも台風15号の影響(2019年当時)があるらしい。大阪伊丹の天候によっては欠航もありうるとのことでした。

 ミーゴロー:「わーい!わーい!台風だじょ!」

「何はしゃいでるんだよ!お前。」

ミーゴロー:「おにいちゃん。台風だじょ。飛行機が飛べないじょ。」

「だったら、大変だろうが。帰れないんだぞ。どうするんだよ。」

ミーゴロー:「おにいちゃん。空港にお泊りだじょ!空港にお泊りができるのだじょ!展望ロビーでごろ寝だじょ。空港ロビーで夜中でも遊び回れるじょ。」

「あー、なるほどね。それで喜んでるわけ。・・・・・あのね。残念だけどお泊り、無いでしょうね。」

ミーゴロー:「ナ・ナ・ナ・・・何でだじょ!」

「お泊りはね。関空なの。あそこならお泊りもあるかもね。でも羽田はまず無いだろうね。」

ミーゴロー:「どうしてだじょ!何でだじょ!何で関空ならよくて、羽田はダメなのか、だじょ!」

「関空はね。離れ小島でしょ。よく孤立するでしょ。だから、毛布配ってもらって、ロビーでお寝んねできるの。分かる。」

ミーゴロー:「羽田だって、台風だと大変だじょ!」

「羽田はね。東京だからね。まあ大丈夫。全便欠航でもね。」

ミーゴロー:「全便欠航でどうするんだじょ。どこにも行けないのだじょ。」

「羽田はね。まあ。航空会社がホテルを手配してくれるわな。まあ、ただではないよ。お金はこっちが払うのよ。だから、ちっともよくないの。よくないことなの。分かる?」

ミーゴロー:「そんなのいやだじょ!絶対にいやだじょ!」

F14D in rain
隊長殿!こちらチュータローでありまっちゅ。

チュータロー:「隊長殿。応答せよ、でありまっちゅ。」

ミーゴロー:「何だじょ。みぃは今機嫌が悪いのだじょ。」

チュータロー:「隊長殿。自分は現在八尾空港上空でありまっちゅ。大阪上空を空中哨戒飛行しておりまっちゅ。」

ミーゴロー:「それがどうした。だじょ。」

チュータロー:「大型で強い台風とのことでありますが、現在大阪上空、視界良好。伊丹空港アプローチコース、飛行に支障無し。でありまっちゅ。」

ミーゴロー:「あっしょうなの。だじょ。みぃはつまらないじょ。」

「ああよかった。帰れるわ。」

ミーゴロー:「ちっともよくないじょ。」

おしまい

 

 

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