働くことって何。
こんにちわ。ライダーみーごろーです。
いつも新卒就職活動のニュースなどをみて思うのですよ。暑苦しい窮屈でかつ、非衛生的なスーツ姿であっちこっちと会社をまわる若い人たち。
内定を獲得して喜んでいる人たち。こういった映像をみていつも不思議に感じるのです。
何なんでしょうか、私の大学時代は実質3回生から就職を強く意識した雰囲気になっていました。
私はその流れにはもひとつ乗れなくて、早々と大学院への進学を決めていました。
だって、これから会社にはいって、社会人生活が始まると、朝6時前に起床して、多くの人は頭も洗わずに、満員電車で2時間通勤してから夜の8時過ぎまで会社に拘束されてしまうのです。これが花の20代から60まで続くわけで、夏休みとか盆休みとか冬休みとかも一週間とれればいいほうで。こんな生活に耐えられるのが信じられない。
宇宙人ジョーンズも言います。「この星の人たちは、働くことが余程好きらしい。」
久しぶりの勤労生活
私の場合、いちおうホワイトカラーの職種です。出勤して、決められた時間、職場にいることにより給料をもらいます。
特に何かを生産したりとか仕事をしているとかいう自覚は感じません。
これがとても不思議です。出勤して、決められた時間勤務するということにより、毎月決められた日に何十万円の給与が振り込まれます。
まったく不思議なことです。
介護休職に入ってから、ローリスク・ローリターンの資産運用をしました。数十万円の利益を挙げるために500万円以上の現金が口座間を行き来します。
ただしいうまでもなく、デイトレーダーのようにレバレッジをかけて、ハイリスク、ハイリターンの危険な投資には一切手を出しませんでした。
手堅く一定の利益を目指しました。それでも、数十万円の利益を挙げるために毎月500万円以上の大金が動くのは大変怖いものがありました。私の場合は商品先物や債権・株などには手を出さず、金の現物取引を自己資本でやっていました。だからある日手持ちの資産が紙くずになるとかいったリスクはありません。金の現物ですから一時値下がりしても、そのまま持っていればいいのです。商品先物と違って、締め切りとかがありません。これが強みです。いつまでも待つことができるわけです。
この方法ですが、別の機会に詳しく書きます。得に贅沢などしなければ、年金より頼りになりかつ最低限の不労働収入生活が可能です。
しかしですね。たとえば30万円の利益を挙げるのに、600万円、700万円の現金が口座を行き来するわけです。
さらに、確定申告もしなくてはなりません。大変でした。
今は、朝はつらいですが、座っていれば毎月決まった日に数十万円の給与が口座に振り込まれます。これはある意味「気楽な商売」です。
武士の生活
藤沢周平の小説を見ていると、幕藩体制というのはまさにこれなのかなとか思います。
藤沢さんの小説のパターンは、浪々の武士が仕官を目指して苦労するというのが多いのですが、剣の腕だけではもはや身は立ちません。
主人公は武芸の達人という設定が多いのですが、仕官の口を捜して諸国をさまよいます。
今のニートやひきこもりの人たちと同じです。
武士はどこかの藩に仕官しなければ、生活できないのです。
めでたく仕官がかなえば、禄が与えられます。生活が安定するのです。
実際の江戸時代中期は、武士というのは役人で公務員のようなものでした。武士の建前はひとたび何かがあれば、腰の刀でお家のために戦うわけですが、実際そんなことはもうないわけです。
労働といっても、週に2日お城に出仕して特に何もするわけでもありません。
当然、給料である家禄は少なくてとてもそれだけでは生活できません。しかし、武士という身分がありますから、傘貼りやら植木の栽培やらこおろぎの飼育とか気楽な内職で収入が得られます。
今も昔も何かと生きるというのは大変です。
きょうもこのブログにお立ち寄りくださり、ありがとうございました。