1円の本って一体どんなもの
こんにちわ。ブログみぃごろーです。
はやいもので、今年ももう師走です。道路工事が増えてきました。
おまわりさんも増えてくるはずです。数日前、天気の温かい昼間に、PCXで中央郵便局へ急用で出かけました。
行楽の車で渋滞気味でした。ふと遠くに白バイらしきものがちらりと見えました。
珍しく、こっちがファーストルック(先に発見)。
「わーい。白バイだ。」と急接近。白バイとツーリングができる。しかも、こちらが後ろ。
2台の基本パトロール体制でしょうか。間近で観ると、車種が違う。多分ホンダだと思いますが、どちらがCBかVFかは分かりません。
300kgにも達する重量にも関わらず、タイヤが意外に細い。
「へえー。これでよくUターンやら、ジムカーナ競技をするものだ。」と関心します。
ウェアは一応レザージャケットですが、さぞかし寒かろうと思います。しかも、ジェットヘルメット。
当然白バイの前の車は制限速度きっかり。しかも、渋滞してくる。
一体どういう走り方をするのだろうと、観察します。
先頭車がやや右より、後続車が左より。戦闘機の編隊と比較するとウィングマン(バックアップ)の位置が反対です。
ふーん。成るほど、意味があるのだろうな、とか思います。
二台とも、私が後ろについているのに気づいています。
ちゃんとした格好のPCXが興味深そうにじろじろ観察しているのだから、模範運転をしてくれます。
発進したりするたびに、いちいちきちんとミラーで後方確認をしています。
なんだか、教習所で教習訓練を受けているような感じで結構楽しいのですが、残念なことに10分くらいで別の道に曲がって行ってしまいました。
今度は赤いウェアの女性白バイに会ってみたいものです。いまだに観たことありません。
一円の本
さて、今日の本題ですが、先日書店に行くと『戦闘妖精・雪風(改)』(せんとうようせい ゆきかぜ)ハヤカワ文庫・神林長平著の文庫が積み上げられていました。実は航空ファンの私は、機会を逸していまだにこのシリーズを読んでいませんでした。いい機会なので購入しました。
かなり古い作品で、確か発表されたのは1984年頃だったと思います。
最近AI(人工知能)対人間が何かと話題になります。将棋の世界ではもはや棋士は完敗状態のようです。
教育界においても、アクティブラーニングの目玉は人工知能の活用です。
そんな状況にあっては、この小説。決して古くはなくて時代を反映しているともいえます。
さて、内容なのですが、時代が’84年となると、戦闘機は第4世代のF14トムキャットやF15イーグルといったあたりになります。
ステルスはまだ開発段階でした。
したがって、小説の内容も現代とは違ってステルス性とは間逆のパルスドップラーレーダーなどの超強力レーダーセンサーなどが活躍します。
おそらく、トムキャットとイメージがかぶるので非常に面白いのです。
また、戦闘機の人工知能「雪風」がなんともいい。人格を持たない一見無機的な女性。
ひさしぶりに、フライトシミュレーターXを起動して、例の音声女性パイロットと羽田までフライトしてみたりしました。
続きは例によってAmazon
当然、続きが読みたいので例によってアマゾンで探します。
すると、何と続編『グッドラック―戦闘妖精・雪風』が1円で販売されていました。状態は中古で比較的良好とのことでした。
送料 1(点) 300円
・ご注文合計 301円とうことになります。このショップ儲かるのでしょうかね。というか大丈夫なのだろうかとか思ってしまいます。
どうせ、ぼろぼろなんだろうな。でも読めればいいか。ということで早速注文してみました。
で、送られてきた商品。
驚くなかれ、黄ばんではいるのですが、何と正真正銘の新品。
第5刷で初版ではありません。角が少しだけ折れてはいますが、誰かが読んだ形跡が無い。全く無い。
つまりですね。本というのはざーっと店頭でめくっただけでもページ部分に爪の跡がつきます。さらに立ち読みが多くなると手垢で黒ずんできます。
それらが全く無い。つまり、ページの部分がまったく製本直後のバージン本の特徴なのです。
ご存知でしょうか。書店から返品されてきた本は、ペーパーで擦ってページ部分の手垢を落とします。これで見かけはページ部分は白くなります。
そして、カバーを新品に換えて再び新品として出荷されます。
書店に再出荷される場合、古本屋と違ってカバーが新品になるので見かけは綺麗になり、かつネットでも新品として扱われます。
見かけは綺麗でも、場合によっては相当数立ち読みされている本もあるわけです。
内容が読めればいいや、という方はそれでいいのですが、例えば好きな作家で、本自体に愛着があり、綺麗な本当の新品が欲しいとかいった場合、ページ部分に注意して下さい。ペーパーで擦ると必ず跡が残っていますのでそれと分かります。
このペーパーの跡は、製本段階でできるものとは明らかに違います。製本段階の裁断機の跡は凹凸で、部分的です。でも、ペーパーは溝が並んでいて、ページ部分全てに擦った跡があります。そして、紙がくたびれています。
まあ、それにしてもこの1円の本。いったいどういういきさつを経てきたのでしょう。
誰かが買ったはいいけど、本棚に入れたまま何年も経ってしまい。タダで古本屋に引き取ってもらったりとか。なんでしょうかね。
きょうも、このブログをお読みくださり、ありがとうございました。