惑星ソラリス

こんばんわ。ミーゴローです。

今日は午後から雨になりました。風が無いので落ち着きます。こんな雨の日は、ロシアの映画監督アンドレイ・タルコフスキーの映画の中にいるようです。古い映画の「惑星ソラリス」では、東京の街が未来都市としてそのまま登場していました。成程、映画の中で走っている電車などは古い103系ですが、東京は昔から未来都市に見えなくもありません。映画の中では、車が完全に自動運転されていました。これなら渋滞など発生しません。はやく実用化されてほしいものです。

 

宇宙ステーションの窓から見える惑星ソラリスの大気は、地球の曇り空のようです。リメイク版ではCGでカラフルにしてしまいましたが、雨の雲に覆われた空というのは強いデジャブーを伴って我々の心を惹きつけます。

 

未来都市

数年前、「太陽の塔」に入ることが出来るイベントがあり、募集人員を大幅にオーバーして大人気でした。抽選漏れになった人たちのためにイベント予定を増やしたくらいです。そのときに、久しぶりに「太陽の塔」に入ったのですが、地下空間の施設は既に埋められていて非常に残念な思いでした。この地下施設エリアには実は「太陽の塔」の「第4の顔」が有りまして、現在は行方不明になっているのです。

安全基準の問題から、現在はこの企画は中断され、その代わり再公開のための改修工事が行われているとのことです。

さて、ずっと昔の小学生の頃。私は大阪の万博公園、「太陽の塔」に忍び込んだことがあります。小学生の悪戯ということでご容赦願いたいのですが、そのときにまるでタルコフスキーの映画そのままの体験をしました。

 

当時はまだ大屋根もあり、未来都市をイメージしたいろいろなパビリオンの施設が残っていました。

雨の日でした。万博公園は誰もいません。母の塔という所があり、そこのエスカレーターから大屋根に上っていきました。大屋根自体がまるでSF映画の世界です。まるで空中都市なのです。大屋根の天井は空気を入れたパネルを敷き詰めてできていました。屋根の上にでる階段もあり、トランポリンでもできそうな感じです。いろいろいっぱい写真が貼ってある空間がありました。壁一面の布に写真が焼き付けてあるのです。

そのほか、未来の生活空間がいろいろありまして、バスタブユニットやいろいろな未来の部屋など面白かったのですが、丸い窓から見える雨の空は「惑星ソラリス」の宇宙ステーションそのままなのです。

 

「太陽の塔」の左腕に大屋根から入る鉄製のドアがありました。当然施錠されているのですが、左腕が経年疲労で下に垂れていたのでしょう。ドアの枠が歪んでいて鍵が効いていません。簡単に塔の中に入る事ができました。最初は暗くて何も見えなかったのですが、目が慣れてくるにしたがってだんだん階段が見えてきました。この塔の左腕の階段は、万博開催当時は非常口にあたり閉鎖されていたほうです。観客は反対側の右腕のエスカレーターを使用して大屋根の展示エリアに移動していたと思います。

 

塔の中はまだ、真新しいコンクリートの匂いがしています。

階段をおそるおそる降りていきますと、大きなパイプが見えてきました。工場プラントにあるような太いパイプです。でも、近くに行くと色がカラフルなのです。さらに近付くとそれは「生命の木」でした。

なんと、撤去されずにそのまま塔の中にあったのです。

 

エスカレーターを降りていきます。エスカレーターには古いデザインのファンタグレープのジュースの缶がありました。作業員が置いていったのでしょう。

降りるに従って、「生命の木」には恐竜から魚、三葉虫などがいます。

 

完全に下に降りました。ポリープというイソギンチャクのようなものがいます。原始的な生物です。

菌類でしょうか、何か丸いものもぶら下がっていますが、触手は何と市販の手芸用モールをそのまま使っていました。

 

いろいろな造形物は発泡スチロールに石膏をコーティングしたものでした。

 

塔の下部から地下エリアへの通路があり、ここの屋根が透明なのでわずかに明るいのです。

ここからは、「惑星ソラリス」とうよりは、同じくタルコフスキーの「ストーカー(密漁者)」のゾーンの世界になります。

 

池があって水がぴちゃぴちゃと落ちていました。万博開催当時の展示物がそのまま残っています。原始人の人形もあって発泡スチロール製でした。

とても暗いので目を慣らしながら、ゆっくり奥に進んでいきます。さすがにだんだん怖くなってきました。今から思えばもう少しいったところに、幻の第4の顔が有ったわけですが、さすがにこれ以上は無理だと思い、引き返すことにしました。

 

塔の下部に戻ってくると、最初は気がつかなかったブーンという機械の音がしています。おまけに「非常口」という表示が点灯しているのに気付きました。万博閉会から誰も入ってこないはずの場所です。

この段階ではタルコフスキーの世界というよりは、全く「エイリアン」に出てきたのエイリアンの宇宙船の中といった感じになってきました。

薄気味悪くなってきました。

 

友達と2人で急いで逃げ帰りました。

今でも、あの機械音や「非常口」の点灯は謎なのです。

とても、不思議な体験でした。

 

それで、大人になってから「太陽の塔」見学イベントに参加したわけですが、地下エリアは埋め立てられ、大屋根も無く何かとても寂しい感じがしました。

 

 

追記として、これは子どもだったから、ということです。

今、廃墟マニアというのがありますが、必ず管理者の許可をとって下さい。

たとえば、奈良のドリームランド跡地に無断で入ると犯罪になります。

また、廃墟というのは釘やら廃材で怪我をする危険もありますし、社会から離脱した人たちがひっそり生活していたりしますから、決して真似をしないでください。

 

今日もこのブログをお読みくださり、ありがとうございました。

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