知的障害の古い友
こんにちわ。ミーゴローです。
昨日から寒くてかないません。今朝の寒さときたら真冬に逆もどりみたいな感じでした。昨日は庭の散髪をしなくてはなりませんでした。この季節、雨が降った後など雑草が急に増えたり木の枝が急に伸びていたりしていて、後々大変になりますから今のうちに刈り込んでおきます。
私は庭いじりなど本当はしたくないのですが、今この家にいない親が新居の時散々無秩序に木を植えたものだから木が伸び放題でその後始末をやらされている気分です。
新居のとき植木屋が呼びもしないのにやって来て、あれこれどうだと種類も知らない木をいっぱい植えていきました。それが今になって信じられないくらいの大木になってしまい葉っぱだけでもものすごいゴミになります。
私としては、芝があって背の低い木が数本あればいいなと思うのですが、一時期はまるでジャングル状態になってしまい、植木屋を呼んで木を大幅に削除しました。
今では、自分でのこぎりを使い木の余分な枝を切れる程度に数や高さを制限しています。芝も芝刈り機で短く手入れするなどということはしません。ゴルフ場のランオフエリアみたいな芝でいいと思っています。だから、芝自体は放ったらかしです。雑草だけ枝切りばさみで切りまくります。前はいちいち雑草は抜いていましたが、手間がかかる割には結局再生しますので今は切って終わりにしています。
木の枝ものこぎりで切りまくります。でないと夏になると手がつけられなくなります。
それにしても、今はボケてここに住んでいない馬鹿親はいろいろ植えていったものです。「難を転ずる。」、かどうかはしりませんがナンテンの木も油断すると伸び放題。種類も不明な植物が生えまくりです。きれいな花でも咲かせるのならそれなりによいのでしょうが、熱帯雨林のごとく巨大な葉っぱの植物がいつのまにか根づいていたりして大変でした。
電気草刈り機を買いまして、去年一掃しました。意外に雑草といえども1度刈り込めば、根が生きていても容易には復活しないことが分かりましたので切って切って切りまくります。
私はゴルフ場のように除草剤で維持される毒々しい緑はどうもだめですね。また、異常に手間暇のかかる日本庭園もどうかなと思います。モネが晩年没頭した楽園のような庭造りももうひとつ興味がありません。夢枕獏さんの「陰陽師」に出てくる安部晴明の屋敷の庭のように、放っておいても木々草々が秩序を保っていて綺麗な花など咲いているのがいいのですが、現実には無理なのかな。
まあ、一応さっぱりしました。芝が頑丈なので助かります。芝があれば伸び放題でもそれなりに様になるものです。
知的障害の古い友
今から、十年以上前のこと。私の家のつつじの植え込みにゴミが捨てられるという悪戯が続いた時がありました。
あまりしつこく続くので、犯人を捕まえようと思いました。当時は監視カメラなど一般には市販されておらず、しょうがないので、手製のカメラで監視することにしました。
試行錯誤の末、フィルムカメラに犯人を撮影する事に成功しました。
犯人は自転車に乗った知的障害と思われる少年でした。
いつも大声で歌を歌いながら、私の家の前の道路を行ったり来たりしていましたが、あまりにも堂々としていましたから、まさにその人物が犯人だったとは思いもよりませんでした。
さて、どうしたものか。・・・
何せ障害者ですから、頭ごなしに保護者に苦情を入れてもしょうがありません。
どうも、悪戯はゴミを捨てるだけではなく、他人の庭にまで侵入していろいろしているようです。郵便物も勝手に持ち出したりしているようですから放っておくわけにもいきません。
そこで、張り込みをして現場を捕まえました。
家の前の掃除をさせて、こんなことをしてはいけない旨指導をし、保管しておいた悪戯のゴミを全てポリ袋に入れて家に持ち帰らせました。
聞いてみると、親は悪戯をすでに知っているとのこと。成程、親御さんは苦労しているわけです。
それから、悪戯は無くなりましたが手紙が家のガレージに時々貼られるようになりました。地下鉄の絵が多いのです。列車が好きなのか、と聞くとそうだといいます。でも特急列車とか新幹線は興味が無いらしく、もっぱら地下鉄の車両ばかり描いては持ってきます。
ある種の「こだわり」、なんだと思います。
そんな奇妙な関係がしばらく続きました。
そして、いつのまにかその家は引っ越していきました。
昨日、西友で買い物をしているとき、ふっと見覚えのある顔を観ました。
いつぞやの彼でした。もうおじさん顔です。いい年齢なのでしょう。髭そり跡が年齢をうかがわせます。でも髪型が前のままのぼっちゃん頭なのです。
女の子用の文房具を熱心に観ていました。向こうもこちらに気づいたようですが、前のように反応がありません。でもこちらをちゃんと認識してはいるようです。
声をかけようかとも思いましたがやめました。君子の交わり何とやらです。「今は何をしているのだろう。」、多分施設の作業所などの居場所を得ているのでしょう。
きっと彼なり、彼の家族なりの大変な苦労があったはずです。
今日もこのブログをお読みくださり、ありがとうございました。