やっと、帰ってきてくれた!

 おはようございます。瞳の鬱(うつ)日記です。

 表題なんですが、帰ってきてくれたのは、例の7cmの大水晶玉。

 2週間以上離れ離れでした。

 どこへ行っていたのかというと、『中央宝石研究所(CGL)』という国内最大手の宝石鑑別機関です。そこで、厳重な検査をしてもらって、「宝石鑑別書」を作成していただきました。

 この玉には、もともと国内の正式な「宝石鑑別書」が付属していたのですが、記載に天然か人工結晶かの区別が無かったのと、この宝石鑑別機関が『一般社団法人 宝石鑑別団体協議会(17団体)』の会員ではなかったことなどから、もひとつ不安があったわけです。まあ、よく聞く名前の日本の団体ですから信頼できるのでしょうが、なにせ、7cm級で、どうも天然物らしい。それが、しかも、内部がクリーン(「拡大検査」:特に無し 。)(内包物無しの完全透明という意味。)となると、こんなことが本当にあるのだろうかと、不安になってくるわけです。

 で、Aレベル最高の宝石鑑別機関である『中央宝石研究所(CGL)』で、検査してもらおうと決心しました。

 このAレベルとかいうのは、以下google AIからの引用します。

 『日本の宝石業界では、宝石鑑別機関をA鑑・B鑑・C鑑の3つのランクに分類しており、最も信頼がおけるとされるランクがA鑑です。A鑑と認められている団体には、米国宝石学会(GIA)、中央宝石研究所(CGL・信頼性に定評がある国内最大手の宝石鑑別機関)、AGTジェム・ラボラトリー(AGT)などがあります。』

 水晶玉の輸送

 これなんですが、これが本当に大変でした。

 大阪支部がありまして、心斎橋です。電車・地下鉄(魔の御堂筋線)で持っていきました。

 厳重に梱包保護して、頑丈な箱に入れて、それをリュックに入れて、ずうっとリュックを前に抱えていました。でも、何より気を使うし、重いし、本当に大変でした。

 これ、行き帰りで心底疲れました。精神的、肉体的に両方。

 つまりね、何せ、これ、お金じゃないのよ。この世に二つと無いものなのよ。(天然でクリーンで7cmなんて、ほとんど奇跡。)とにかく何かにつけて気が気じゃない。

 こんな時に限って、おばはんがスレスレに接近してきてすれ違ったりします。大抵、河内のおばはんは背が低くて、両脇、両腕にいっぱいバッグ、紙袋を腕にぶら下げています。つまり横幅が広い。さらに、歩くコース取りがショートカット。意味は、「あんたがどきなさいよ。」という接触・衝突コースで突進してきます。ガンダムのドムが「どけどけ!お通りじゃ!」と言いながらこちらに突進してくるのをイメージしてください。これ、本当に怖かったです。行きでぶつかられたんですよ。

 いつもの「ぶつかり男」とは別種なんだけれど、この時は、大事な水晶玉を持っていますから、気が気じゃない。ぶつかられて倒れたりしたら、いくら厳重に梱包して箱に入れていても、怖いです。

 で、なんとか『中央宝石研究所(CGL)』にたどり着き、水晶玉を引き渡して心底ほっとして、待つこと2週間以上。

 鑑定料というのは、それほど高くもなく助かります。五千円少しです。

 長かった。結果が不安だし、それに、寂しいわけですよ。かつて、パリ・ルーブル美術館のミロのビーナスを管理している学芸員さんが、日本に特別展覧で輸送展示した際、敢えて、ルーブルの不在となっているミロのビーナスの展示台に、レプリカを置いておこうという美術館の提案を断固として拒否し、空席のままで台には何も置かなかったという話があるんですよ。

 この気持ち、痛いほど分かりました。寂しかったんです。きっと。

 宝石引き取り日

 これ、実はおとといの月曜日。昨日の火曜日は疲れてへとへと。

 引き取りに行くときは、待っている間中、当然気になっていた検査結果のことで頭がいっぱい。

 なにせ、Aクラスの検査機関ですから、元から付属している宝石鑑別書より厳しい検査結果もありうるわけです。

 まず、「透明・無色」であるかということ。そして何より「拡大検査による内部検査」これがまた怖い。というよりこれが一番気になる。この項目によく「固有の構造を認む。」とか、「微細な内包物を認む。」とか、書かれている例をみます。かなり、程度のいいものでもです。つまりこれ、一見クリーンでも、インクルージョン(内包物)とか、結晶境界面、結晶成長面がある場合が多いということです。これが一番怖いです。(しかし、そういった検査結果の水晶玉でも大変高価であることには変わりはありません。)

 次はまあ、ある程度こちらで自分の検査で分かっていたこと。天然か人工結晶かということ。

 天然らしいんですけど。まあ、人工結晶でもいいです別に。

 検査結果

 まず、天然かどうかなんですが、やはり「天然」(左巻き水晶であることを確認していた。)でした。まあ、凄いことなんですけど。しかしこれ。7cmの大玉が取れるような、元の完全透明の結晶の角柱って、いったいどんな大きさなんだ、ってくらい。想像もできないわ。

 宝石鑑別診断では、「天然」であるかどうかは、赤外線を使って検査するそうです。へえ~。これは知らなかったわ。

 次は、「透明・無色」とのこと。これは一安心。よかった。これも、よく、「黄色味を帯びる。」とか書かれているものもみます。(これも、検査結果にかかわらず、かなり高価であることは変わりません。)

 で、最後は一番心配の「拡大検査」

 これ、例の針の先ほどの点々以外は完全クリアー。(宝石鑑別書の「拡大検査」項目に関しても、記載は「特になし」、つまり完全クリーンということ。)受付の方が、わたしがこの点くどく確認するので検査員の方を窓口に呼んで下さって、いろいろ聞くことができました。(ちなみに天然水晶の確認に赤外線検査をすることなども、このときいろいろ教えてもらいました。)

 で、その点々以外は玉の内部に何もない。というのをくどく、しつこく確認しました。これって、本当に奇跡!なのよ。

 針の先ほどの点々は、過去記事にもあるように、完全高純度の工業用・日本製人工結晶でもあるものです。つまり、水晶なら必ずあるもの。

 すなわち、この項目、完全クリアー。つまり完璧な水晶玉。

 つまり、完璧な大玉水晶であるという『お墨付き』をAレベルの最高鑑別機関から頂きました。

 (だから、みなさん。ヤフオクとかネットで買っちゃだめよ。特に、「パワーストーン」とかいう語句や、「浄化、運命・未来が開ける」、とか書いてあるのは論外。ろくなのがいない。

 百貨店などの信用のあるお店で、「宝石鑑別書」付きを買いましょう。私も事実上、ネット経由とはいえ個人間での購入状況でした。出所、販売店が分かっている状態でした。そして、この水晶玉は、いまや「A鑑のお墨付き」があるのだから。絶対死ぬまで手放しませんよ。母さんと、猫たちに見せるんだ。)

 身分不相応なものを、持つと何かと落ち着きません。この二日。この水晶玉、本当なら百万円以上だわ。

 でも、まあ、昨夜から今朝夜明けまで制作はできました。もしかしたら、間に合うかな。

 ああ、絵のはなし。です。最後ですいません。昨夜から少し涼しかったので助かりました。

 

 

 

 

 

 

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