「あっしょうなの」ネコ・大阪市立美術館に行く!

 おはようございます。成海瞳の鬱(うつ)日記です。

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 みぃごろー「これが、おねえさんの絵か、だじょ。」

 「そうよ。」

 みぃごろー「変な絵だじょ。」

 「あら、そうなの。」

 チュータロー「隊長殿!おねえさんの名札の横に、いっぱい札が並んでいるでありまっちゅ!」

 みぃごろー「おっ・・・・・・。」

 花子「わあ!賞取ったんだね。おねえさん。」

 「まあね。」「みぃちゃん、何か言うんでしょ。こういうときって。」

 みぃごろー「み、みぃは知らないじょ。」

 「あらそうなの。お兄さんにはいつも言ってたじゃない。確か。(しょうがないじょ。)だったかな。」

 みぃごろー「・・・・・・」

 「どうしたの?言わないの。いつものセリフ。賞がついてたら言えないか。ごめんね。」

 みぃごろー「あ、しょう(そう)・なの。・・・だじょ。」

 みぃごろー「おねえさん。さっさと動物園へ行こうだじょ。」

 「ジュラシックパークでしょ。」

 チュータロー「隊長殿。言われてしまいましたね。でっちゅ。」

 みぃごろー「何がだじょ。」

 花子「それって何の事?」

 チュータロー「花子ねえさん。隊長殿は、天王寺動物園に恐竜を見に行こう。っていつもお兄さんに言っていたのでありまっちゅ。」

 花子「何で、動物園に恐竜がいるわけ?」

 チュータロー「隊長殿は、いるとおっしゃるのでありまっちゅ。」

 みぃごろー「そうだじょ。天王寺動物園には恐竜がいるのだじょ。」

 「そうよね。みぃちゃんは、いつもお兄さんにそんなこと言ってたね。だから、天王寺動物園じゃなくてジュラシックパークって言ってるのよ。」

 みぃごろー「おねえさん。あれは、ジュラシックパークではないじょ。天王寺動物園だじょ。」

 「あら、そうなの。でも、あなたいつもお兄さんに恐竜がいるって言ってたね。」

 みぃごろー「そ、そ、そうだじょ。天王寺動物園には恐竜がいるのだじょ。」

 「そうよね。たしか、キリンは、ブロントザウルスなんでしょ。」

 みぃごろー「そうだじょ。キリンは恐竜だじょ。」

 「でも、おにいさんにいつも違うって言われて、キリンだと教えてもらってたね。確か。」

 みぃごろー「そ、そ、そうだじょ。やっぱりキリンだったじょ。」

 「そんでもって、サイはトリケラトプスなんでしょ。」

 みぃごろー「そこまでは言ってないじょ。」

 チュータロー「おねえさんは、みんなお見通しでありまっちゅ。隊長殿は毎度、同じことをお兄さんに言っていたのでありまっちゅ。」

 花子「へー、変なの。」

 「花子、もっと凄いのよ。みぃちゃん。」

 花子「何なの、おねえさん。教えて。」

 「みぃちゃんは、天王寺動物園にガメラがいるって言ってたのよ。」

 花子「ガメラ?あの怪獣のガメラ。それって恐竜どころじゃないよ。」

 チュータロー「花子おねえさん。そうなのでっちゅ。隊長殿は、ワニガメのことをガメラだと言っていたのでありまっちゅ。」

 みぃごろー「そうだじょ。ワニガメはガメラだじょ。」

 「あら、そうなの。」

 「じゃ、聞くね。あなた、ワニガメが火を噴いたの見たことあるの?」

 みぃごろー「無いじょ。」

 「それじゃ、ワニガメが空を飛んでるの見たことあるの?」

 みぃごろー「無いじょ。」

 「じゃ、どうしてワニガメがガメラなの?」

 みぃごろー「あれが、ガメラでなくてなんなのか、だじょ。」(お兄さんはこれでぐうの音も出なかったじょ。おねえさんもこれで、)

 「あらそうなの。でも、ワニガメはワニガメよ。」

 みぃごろー「うっ・・・・・・。」

 チュータロー「隊長殿。おねえさんには通じませんねでっちゅ。その決め台詞。」

 「みぃちゃん。いいこと教えてあげる。みんなにも。」

 花子「わーい、何なの。」

 「あのね、天王寺動物園にはガメラ。実は本当にいるんだよ。」

 花子「えー!うそだー!」

 チュータロー「そうでありまっちゅ。ガメラは隊長殿の願望でありまっちゅ。」

 「ケヅメリクガメっていたでしょ。ワニガメのケースの近く。あれ、本当はガメラなんだよ。」

 みぃごろー「何で、あれがガメラなのか、だじょ!」

 「信じられない?あのカメは本物のガメラなのよ。」

 みぃごろー「じゃあ、おねえさん、聞くじょ。そのケズメカメが火を噴いているのを見たことがあるのか、だじょ。」

 「あるよ。」あっさり。

 みぃごろー「な、な、な、・・・本当かだじょ。」

 「本当だよ。」あっさり。

 みぃごろー「じゃあ、そのケズメなんとかガメが、空を飛んでいるのを見たことがあるのか、だじょ。」

 「あるよ。」あっさり。

 みぃごろー「お、お、お、・・・・・。そんなの嘘だじょ!」

 「あら、あんたいつもお兄さんに同じこと言われても、強情はってたじゃない。」

 みぃごろー「そ、そ、そ、それは、・・・・・。」

 花子「おねえさん。ケズメリクガメがガメラだって本当?」

 「本当。」あっさり。

 チュータロー「自分は信じられない、でありまっちゅ。」

 「今日はいいこと聞けてよかったでしょ。」

 一同:「うーん・・・・・。」

 脚注:『小さき勇者たち〜ガメラ〜』2006年(平成18年)4月29日公開、松竹配給、角川ヘラルド映画(現・KADOKAWA)製作 より

 

  

 

  

 

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