週間日曜日・市展2

瞳の鬱(うつ)日記 

 こんばんわ。瞳です。一昨日の土曜日、この連休の中で天気のよかった日。奈良市の市展「なら」に行ってきました。

 身体の疲れというか、調子が悪くて、外出はしんどいのだけれど、最終日が日曜(昨日)なので、無理して行って来ました。

 場所は、奈良平城宮跡近くの、元イトーヨーカドーです(2017年閉店)。今の名前はミ・ナーラで管理会社も異なります。元々、この建物というか、ここは、元々は「奈良そごう」で、それが閉店しまして、次々経営者が変わってきました。

 まあ、立地がどうというより、土地の「気」が何かとよくないのでしょう。何せ、平城京跡地ですから。奈良時代の貴族社会の何かと怖い話、言い伝えとかあります。

 わたしもあんまり行く事は無いし、行きたいとも思いません。

 第42回 市展「なら」

 前年度までは、新型コロナなどの影響で何かと制限があったようですが、今年からは本格的再開だということです。

 *去年2023年の第41回 市展「なら」では、212点の応募作品から138点が入選とのことです。

 今年の第42回 市展「なら」では、応募点数271点(6部門)。入選合計数163点とのことです。

 *ちなみに、一昨年2022年の市展「なら」第40回では、213点の応募作品から139点が入選。

 *その前年の2021年の市展「なら」第39回では、222点の応募作品から136点が入選。

 ということで、新型コロナが一段落して、徐々に復調しつつあるというところでしょうか。

 各部門の入選率の内訳は、公表されていません。

 よって、今年、わたしが出展した年を分析してみます。

 入選率内訳予測

 各部門の入選数の内訳は、日本画12点、洋画41点、彫刻11点、工芸11点、書56点、写真32点の入選合計163点です。

 全部門の入選数しか公表されていません。ので、入選率は分かりません。が、(「書」だけは、選外が19点あることが分かりました。)

 で、肝心な洋画部門なんですが、今から書くことおおよその大まかな予測であることを、あらかじめご了承、ご理解下さい。

 まず、日本画、彫刻は定数割れで落選無し、工芸、写真、は奈良県美術展覧会では若干数倍率が生じるらしいのですが、これも落選無しとして概算します。

 この条件で応募合計から入選者数を引いていきます。271-12-11-11-56-32=149

 この149点が洋画の最大数の応募点数となります。しかし、「書」で19の選外が確認できていますので、これを引きます。

 すると130点の洋画出展数となります。

 これが、洋画の応募数の最大予測値となります。もちろん、他部門でも選外はもっと出ていると思われますが、だから予測最大値です。

 これで、入選倍率を出すと、3.17倍(入選率およそ32%)となります。

 誤解の無いように言います。一人で2点出しているとか、他部門の選外点数がもっと多い可能性も当然あるので、あくまで、可能性としての最大値です。(ただし、最近の公募展では日本画、彫刻が定員割れすることはけっこう多い。ただし写真は選外がけっこう出る。また、今回の市展「なら」では工芸の出品が少なかったらしいです。)

 まあ、現実としては、奈良県美術展覧会と同じように、実際にはおよそ2倍程度と推測されます。

 けっこう、やっぱり難関なんです。

 実際の会場の雰囲気

 これですね。わたしが一昨日の土曜日に感じたこと。「何これ、まるで町内の文化祭だね。」

 会場がとてもりっぱで綺麗なんですけど、狭いの。だから、出品数も少なくせざるを得ない。

 しかも、ショッピングモールにあるにもかかわらず、入場者が異常に少ない。誰もいない。

 入場無料なのに。これね、駄目ね。ちなみに大阪でのある展覧会のとき、何かと迷惑なインバウンドなんだけれど、欧米人はけっこう入場してくれるのよ。文化レベルの違いね。低いね。日本の一般大衆。

 新聞社主催の『レンブラント・光と影展』とか、『印象派から現代へ』とかは意味も分からず行列作って並んでいくのに。

 

 作品群

 この市展「なら」なんですけど、作品で「明らかな誰かの生徒さんだな。」というのが賞を取っている。マチェールが無い。デッサンが狂ってる。描き込みが足りない。カルチャーセンターの作品そのままじゃん。なんでこれが賞を取るの?

 こういうところ、在野団体と変わらない。やっぱり描写系の団体も情実の世界か。

 まあ、当然力作が賞取っているのも数点ありました。

 

 

 玉石混在

 やっぱり、もう作品は描写系が主流なんですが、数点を除いて(描写だったら、もっと描き込めよな。)って感じ。

 わたし、会場に入場してから受賞作品観て、思わず、「下手だね。」とつぶやいてしまいました。

 誰もいないと思っていたら、どこかの先生が、教え子さん達に講評していて、気まずかったです。

 描写作品の本物の上手を観るなら『太平洋美術展』に行くといいよ

 この『太平洋美術展』は、兄貴が会員(委員)だった団体(一般社団法人)です。高円宮妃久子殿下がご所属しておられます。日本で一番古い団体で、あの日展より古い団体です。 

 日展には属さず、よって在野団体に分類されますが、作品群は描写系が主流です。

 春に東京国立新美術館で本展があり、秋に関西展があります。一般の団体とはシーズンが逆です。

 上のわたしの絵のように、一般の方々、日曜画家の方々は、モダンアート系(現代美術)は上手なのか下手なのかが分からないと思います。(意味も分からない。まあ、アートとは、もっともらしい意味などは無いものです。)

 で、このわたしの作品は、写実には描いていません。わざと、こういった画風なんです。

 わたしの本来の描写力は、過去記事のコカコーラの記事などご覧いただければ、一応ご納得いただけると思います。兄貴には到底及びませんが、いちおうわたしもそれなりに描きます。

 で、写実などの描写力を必要とする作品を、お勉強なさるには、この『太平洋美術展』に行って観て下さい。

 そして、この団体の会員クラスの作品をご覧下さい。本当の描写絵画が鑑賞できます。その描写力に驚きます。日展と院展、二科展などと互角以上です。

 ただし、やはり、お弟子さん達、生徒さん達などの同人、会友までは、(も一つだな。)という作品も多いのは、他の大手主流団体と同じ。これは致し方無い。みなさんこれから上達していかれるわけです。勉強会では、けっこう厳しい指導が入ります。

 ただし、元社会人引退組にも、相当な腕前の方もけっこうおられます。

 


 

 

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