しょうがないじょネコ・帰ってきた自分の作品に唖然。

こんにちわ。みぃごろーです。

先月の、全関西美術展に出品して落選した作品2点がようやく帰ってきました。

第一印象、「成るほど、こら落ちるわ!」

 

一体何を考えていたのだろう。自分でも分からない。もう搬入当日から一月以上経っています。久しぶりの自分の作品との再開です。

作品が仕上がったのは、当日の朝。徹夜明け。

完全にボケていたのでしょう。絵の具が全然乗っていません。つまり、完成に程遠い状態でした。

 

一緒に出品した手抜きの方の作品に入選補欠の三角マークがついています。

私たちセミプロがよくやるテクニックなのですが、2枚出品する場合、本命の作品の号数(大きさ)を大きくして、本命以外は小さい作品にし、さらにわざとややクォリティを落とし、審査員にその辺り分かるようにします。

つまり、審査員に「大きい方の作品が本命です。こちらを通して下さいね。」ということなのですが、本命以外のもう一枚の作品が入選寸前だったというお粗末な結果でした。

つまり、この本命以外のもう一枚の方をもっと描きこんでいたなら、3連勝だったということです。

 

最近疲れているのだろうか

この本命の作品。完成当日の朝は確かに素晴らしいと思っていました。

あれ、一体なんだったのでしょう。

 

時々あるのですが、絵の具が半乾きの場合、そのときは顔料がほどよく発色していて具合がいいのですが、完全に乾燥すると特定の色が強くなりすぎたりすることがあります。

 

これ、ずっと前の記事、プラモデルの田宮カラーで乾燥するにつれ色が変わっていくという現象を書きましたが、基本絵画用絵の具でもよく似た現象は起こりうるのだと思います。

 

それにしても、今回の場合は色が強くなりすぎたというより、全体に色が薄くて完全に未完成状態です。

ボケていたのでしょう。

 

やっぱり、制作は余裕をもって計画的に行わなくてはなりません。

今は亡き我が恩師で彫刻の先生が言っておられたことがあります。「アトリエに来て、自分の作品を眺めて、そして何もしないで帰る日もある。」

つまり、自分の作品と対話しながら制作をしなくてはならないということです。その精神的、時間的余裕が必要です。ただ、やみくもに描いていてもだめだということです。

 

まあ、今回の作品。デッサン・構成はしっかりしていますから続きをやっていけばいいということでもあります。

この作品、次に損保ジャパンとかにダメもとで出してから、絵の具を載せ続けて来年の全関西にまた出品します。

 

今日も、このブログをご覧くださり、ありがとうございました。

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