1Q84を読んでみた
こんにちわ。どら猫ライダーみぃごろーです。
このところ、東京六本木の東京国立新美術館での授賞式を終えてから抜け殻のようになり、なぜか鬱に近い状態です。
美術展の受賞自体、それほど大したものでもないので、これで人生変わるとかいうほどのものでもありません。別に初めてというわけでもなく嬉しいとかということもありません。
水玉模様で有名な「草間彌生展」も同時開催されていて、華やかな雰囲気でした。六本木というと、ランボルギーニやらが当然のように走っていて、またそこに国産車が一緒にいるというのも変な光景です。
今回の受賞で、団体のなかで階級が上がったのですが、その分年会費も上がります。
この団体とは別に、私の恩師に当たる絵の先生の美術団体にも所属しているのですが、両方の年間費用ときたらこれはちょっとした額になり、最近頭の痛い問題であります。
基本的には、飛行機に乗れるのは楽しかったです。いつも、本当はこれが目当てなんです。
読書する。
実家の膨大な書棚に、なぜかハードカバーの「1Q84」村上春樹著がありました。
ベストセラーだったのは知っていますが、読んだことはありません。何となく、いまさらながら手に取り読み始めてみました。
もう発売からはや9年も経っているんです。
当時は最初、1QがIQだと思っていて、知的障害の話かなと思ったら、それがどうやら1984年のもじりらしくてカルト教団の事件を題材にしているらしい、ということしか知りませんでした。
なんだか、重そうな内容を予想させるので、敬遠しておりました。
でもなんとなく、ぱらぱら速読より少し遅い程度に読んでいきました。
ずいぶんと長いんです。長編らしいです。
読んでみて、正直、これがノーベル賞に毎度ノミネートされる作家なのかな、と思いました。
設定も平凡で、登場人物のキャラクターなどは使い古されたパターンです。牛河なんてやりすぎです。
私でも結構時間がかかって終わりの方に近づくと、終わる気配が無い。
「あれ、どう結末つけるつもりだろう。」と思っていたら、何とまだ続きがあるのです。
正直、もうやめようかな、とか思いましたが、続きはやはり気になる。そこで、文庫版を全巻セット(村上春樹著・新潮社文庫)で購入しまして、完全な引きこもり状態で読んでみました。
おそらく私は鬱状態だと思われます。そんな精神状態で、部屋に閉じこもって2日かけて全巻読みました。
最後のbook3後編は、速読ではなくてゆっくり大事に読むようになっていました。
完全に引き込まれてしまっています。恋愛の世界に。
この小説は、恋愛の話です。恋愛というよりどんな映画や小説よりも迫ってくる。長く生きてきて、こんなの初めて。
青豆という女性が、頭のなかでいろいろに変化しながら頭にイメージされてくる。ブログmimiさんのブログのトップイメージの女性だったり、大黒摩季さんに似てきたり、私の個人的マドンナそのものだったり。
読み終えたら、何だか実体験してきたみたいにじわじわ効いて来る。実体験というより、夢で体験して今目が覚めたとか言う感じかな。
EPOの歌がずっと頭の中で鳴り続けています。「ひとりぼっちで、唄えなかったの~恋のハーモニー♪」(EPO「ふたりのメロディ」1991 MIDI INC)
どうもこれは、猫の街がいいんだろうと思います。そう、猫の街が小説に出てきました。猫たちに近いうちに逢いにいくのかも。
今日もこのブログをご覧くださり、ありがとうございました。