昔 サスペンションは難しかった

こんにちわ。どら猫ライダーみぃごろーです。

この前の日曜日。ワインディングで赤いオープンカーが前を走っていました。

あいにくと下りのブラインドコーナー付近で遭遇しました。

 

サスのセッティングは出ているので、まあ大丈夫ではあります。

「ちょっと遊んでくれるかな。」

相手の赤のオープンカーが私をバックミラーに視認したのでしょう。かなりペースアップしました。距離はおよそ100m前後。

 

ブラインドはいつもどおりのペースで抜けてみると、もう相手とはかなり距離が広まっています。かなりアクセルを踏んでいるのかな。

車種は分かりませんが、小排気のスポーツカーのようです。たちまち追いつきます。

 

次の右コーナー。タイヤを鳴らしているのでしょうか。かなりのコーナーリングスピード。

このコーナーは段差があって、こちらはちと辛い。ここもいつものペースで旋回。そして、ぎゅわーんと加速。また距離が縮まる。

 

その先の見通しのよい左コーナーを高速旋回してそのままついて行きますと、下りのタイトコーナーエリアへ行ってしまいました。

 

その道は二輪通行禁止。しかし、そのままついて行ったところでSSでは勝てないのは分かります。

「ははーん。自分の土俵へ誘ったね。でも行けない。ゴメン。でも面白かった。また遊びましょう。」

 

まあ、お互い本気ではありませんよ。当然。公道ですから。たまに気のいい走り屋もいます。雰囲気をいうか接近しすぎないとかでお互い分かるみたいです。

 

ところでそのコース。PCXなら勝てるというか、ついていける自信はあります。「イニシャルD」みたいに。

PCX。軽いのもありますが、下りが本当に速い。まあせいぜい60km/hくらいのコーナーでの話ですが。まったく突っ込みで不安が無い。いくら寝かせても転ぶ気配が無い。これ本当に不思議です。タイトコーナーだとこちらがセーブして距離をかなりとらないと逆に車が危なそうです。

 

サスペンションは難しい

さて、サスペンションの話ですが、このところα14にあわせるためにサスセッティングをしていました。

比較的簡単にセッティングが出ました。サスの理屈というか、そういうのが「ライダースクラブ」で分かってきたのでしょう。

 

基本的はことは、タイヤの接地を常に適正に確保すること。マシンの姿勢を適正に制御することの二つだと思います。

 

別にオーリンズでなくても、今のSSについているサスペンションはそこそこ高性能なのでセッティングはそれほど難しいものでもないように感じます。

 

ところで、昔の’80年代のことを思い出しました。

この時代、サスペンションセッティングは禅問答のようで意味不明でした。映画「汚れた英雄」の押しがけスタートのシーン。この頃のマシンはフロントフォークが非常に固いのが分かります。

 

当時、キング・ケニー・ロバーツは誰よりもブレーキングがハードで、その上マシンの姿勢制御も完璧で揺るがないものでした。

それに対抗するためにライバルメーカーは、アンチノーズダイブというシステムでフロントのつんのめりを防ごうとしたようです。おおむねフロントは固いセッティングが主流だったようです。

 

少年時代の私は、この矛盾を理解できませんでした。

つまり、路面の不整やうねりを吸収してタイヤの適切な接地を確保するという役目と、マシンの姿勢変化を防ぐという相反する機能をどうやってサスペンションは行うのか。また、そのセッティングをどうやって出すのか。

実際、レーサーでもいろいろサスがきまらくてダメだとか言っていて、それも謎めいたものでした。

そんでもって、ある雑誌では「サスが分かるのなら、なぜ毎回テールエンドを走っているのか。」とサスがどうのというのは、サスが分かる人間だけだ。とか結構過激なことが書いてありました。

 

禅問答です。

 

サスを知る、或いは分かる方法

最近のモトGP。突っ込みでフロントからスリップダウンが多いですが、浅いバンクからいきなりずでんと転ぶのはタイヤの問題があるのでしょう。しかし、フルバンクでの転倒はサスペンションの踏ん張りと超音速で動作するショック吸収性とのバランスが出ていないわけですね。

つまり最近のサスペンションはまったく凄い進化を遂げたわけです。

 

その進化を実感する方法です。

まず、サスペンションの無い自転車に乗ります。次に、原付バイクに乗ります。

これですぐにサスペンションの機能を実感することができます。(乗り心地というよりタイヤが跳ねない)

 

次に、原付バイクから二種原付バイクに乗り換えます。

これですぐにサスペンションの性能の違いを実感することができます。(タイヤの接地を確保する性能が上がる)

 

次に、二種原付バイクからスポーツバイクに乗り換えます。

これですぐにサスペンションのグレードの違いと機能の本質をすぐに実感することができます。(路面からのショック吸収性とマシンの姿勢制御の両立)

 

私はPCXのサスペンションはよく出来ていると記事によく書きますが、ギャップを超えるときなど相当腰に堪えます。

CBRに乗るとサスペンションのグレードの違いをすぐに実感します。まず腰に来ません。これは乗り心地がいいというよりも、ショック吸収性が段違いだということです。

それでいて、高荷重に対して踏ん張りが効きます。

 

サスはもっと奥が深いんだとか、叱られそうで恐縮です。まあ、素人の独り言です。

今日もこのブログをご覧くださり、ありがとうございました。

 

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