ダニー・ペドロサは0.1mmの違いが分かる!
こんにちわ。どら猫ライダーみぃごろーです。
おとといの記事で書いた、フロントの違和感ですが、やはりフロントの1G’状態での荷重が不足していたようです。
この対策としては、リヤサスペンションのスプリングのプリロードをあげるか、フロントフォークのスプリングを弱くするかのどちらかというのが基本となります。
フロントの1G’状態での荷重が不足し、フロントフォークが伸びてハンドリングがフラフラする現象ですが、原因はリヤ荷重が増えすぎていたためだと分析しています。
この現象は、バックステップに変更してから現れていました。当時はα13を履いていたので、それほど強くは出ませんでした。
ただ、そのときはフロントフォークがやたらつっぱっているような錯覚を覚えていました。
CBRにはたまに乗るものだから、PCXとの違いでそう感じるのだろうとか思っていました。
今回α14に履き替え、三角断面構造の固いフロントタイヤによってフロントのふらつきを感じることになりました。それにより、初めてフロント荷重の不足に気づいたということなのでしょう。
この現象は、以前の記事「バックステップ逆チェンジ仕様」(https://miigoro.com/2016-5-13-gearchange/)にも書いたのですが、
「リヤ荷重が増えている
バックステップといっても、ステップが後退するのはわずかな距離です。しかし、これがけっこう影響が大きく、ライダーの重心が後ろに移動するみたいです。
いつも、路面温度などの状況を見るために、走り始めにクラッチを切ってリヤブレーキをかけてリヤタイヤをわざとロックさせてみるのですが、バックステップにしてからロックしにくくなりました。」
ということがやはり大きいのでしょう。
誤解の無いように言うと、フロントフォークがつっぱると、必ずしもフラフラするとかいうものでもありません。今回のフラフラ感はフロントフォークが荷重不足で伸びているのが原因だと判断しました。
ダンロップタイヤα13とα14は、リヤタイヤの外形を大きくしてフロントのキャスターを立てる設計
ダンロップの公式ウェッブによると、α13、α14はリヤタイヤの外径を大きくし、車体を前のめりにしてフロントフォークを沈め、キャスター角を立てる設計にしているそうです。
このタイヤの設計コンセプトは、いわゆる 鋭角的ライン取りを基本としたもので、しっかり公式ウェッブにも明記されています。
しかしもちろん通常の丸いライン取りでも落ち着いた安定感はあります。
でもタイヤのポテンシャルを引き出す乗り方は、直線的にコーナーアプローチをしていっきにマシンの向きを変え、鋭く旋回して加速する、というものです。
そのため、α14ではフロントの構造はやや固め、リヤの構造は見た目とは異なり、驚くほどソフトな構造となっています。
そういったダンロップα14なのに、なぜ、私のCBRはフロントの荷重が不足し、ふらついたのでしょうか。
つまり、リヤタイヤの外径を大きくしてフロントフォークを立てる設計以上にリヤの1G’による沈み込みが大きかったということなのでしょう。
私は体重が軽くてリヤサスペンションを相当にソフトにしています。これに対して、フロントフォークは出荷時にままでした。これが原因です。
フロントフォークを2mm沈めた
対策ですが、リヤサスペンションのプリロードをあげてリヤを固くするのには抵抗がありました。今のリヤサスペンションの感触は相当に気に入っています。
そこで、フロントのスプリングを弱くすることにしました。
フロントサスペンションのインナーチューブに絹糸をキッチリ巻きつけ印にします。(弛まずに結ぶのはかなり難しいです。結び目を指の爪で押さえながらしめつけていきます。釣り糸の方がやり易いかもしれません。)
私がバイクに跨いで体重をかけた1G’での1G(サイドスタンドを立てた状態)からの沈み込みは、1.9mmちょっとでした。フロントフォークのスプリング調整2周緩め、2.1mmちょっとまで沈み込みを2mm増やしました。
この辺り、わずか数ミリの違いが大変大きいのです。
あのモトGPライダーのダニー・ペドロサはフロントフォークの突き出し量の0.1mmの違いを感知するといいますが、決してオーバーではなくて真実だと思います。
1mm違えば私でも分かります。それどころか2mmもフロントフォークを沈めたら、もしかしたら影響が大きすぎるかもとか思いましたが、果たして結果は。
結果、フロントがフラフラ落ち着きが無いという現象は無くなりました。
低速でもしっかり直進性が強く、ステアリングの手ごたえには適度な粘りの重さがあります。それでいて、旋回は軽快。いわゆるラインを刻むといった感じ。ダンロップの特性そのものです。
まあ、これでどんぴしゃのセッティングなのかどうかは、乗り込んでみないと分かりません。もしかしたら、もっとフロントを沈めなければいけないのかもしれないし、その逆かもしれない。
まあ、これがバイクの楽しみでもあるのでしょう。
今日も、このブログをお読みくださりありがとうございました。
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