戦う女は美しい!
こんにちわ。ミーゴローです。
昨日も夜になってからですが夕立がきました。夕立というよりスコールでしょうか。このところ毎日です。
熱い地熱を奪うので、毎年恒例の熱帯夜が無くなります。この現象自体は好ましいのかも知れません。
これはこれでいいことです。
昔は夕立も珍しく無かったのでしょうが、最近のようなゲリラ豪雨では無かったと思います。多分、台風の発生数の少なさなどからみてこれも地球規模の異常気象なのでしょう。
だから、多分涼しくなるとかいうメリットよりも何かしらよろしくない兆候を暗示しているのだと思います。
戦う女は美しい
昨日の記事で書いた女性キャラたち、「物語シリーズ」のキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード、「ラストブラッド」の小夜、「修羅雪姫」の雪は戦う女です。そして美しい。
美しくて戦う女だからいいのでしょう。戦う女が美しいとは限らないのですが、ヒロインはたいてい美しいと相場は決まっているので美しいのです。
刀
さらに、共通点。彼女たちはみんな刀を使うのです。
この美女と刀、とりわけ日本刀の組み合わせは多いと思います。
「キルビル」はどうかな、というのもありますがまあ、この法則は当てはまると思います。
最近、女性の間で日本刀がブームだとか聞いたことがあります。「刀剣女子」とかいうらしいです。
本当なのかどうかは知りませんが、最近確かに書店では日本刀の書籍が雑誌コーナーにあったりします。
以前にエヴァンゲリオンと日本刀とのコラボ展がありまして、観てきました。
どうも女性の日本刀ファンはこのエヴァ関係からきているのかなとも思います。
この「ヱヴァンゲリヲンと日本刀展」ですが、内容は大変よかったです。現代刀の若手作家たちの意欲あふれる作品が展示されていました。
どれも業物です。腕がいい。
このイベントでは荒研ぎ仕上げの真剣を実際に持てる展示がありました。刃はついていないので安全です。
これは大変素晴らしいことなのです。なぜなら真剣を手に取ることのできる機会というのは通常滅多にありません。
それができるのは、実家に刀が有る家くらいなものなのです。
たとえばですね。博物館で手にもたせてくれ、と頼んでも絶対に無理ですし、東京駅大丸などに入っている一流刀剣商などで、買うつもりもないのに(買えない)のにもたせてくれ、とは頼めないのです。
実は、私もこの時初めて真剣を持ち上げてみたのです。実は真剣の重さというのは私の長年の謎でもありました。いったいどれくらいの重さなのだろうとずっと思っていました。
果たして・・・・・。
まったく、驚くべきことに予想通り。予想していた重量感そのもの。
もちろん、知識として数字では知っていました。普通の刀なら柄や鍔を付けた状態で1キロ前後です。
分かり易く言うなら、重めの金属バットくらいでしょうか。1キロでも長い物体は重く感じるし実際重いのです。
展示では柄や鍔は無く、茎(なかご)のままでしたから、おそらく800g前後です。しかし、ずしりときます。専門的には先重りの感じがします。
私は個人的に刀を研究していた時期がありました。
剣道型用という刃の無い刀を持っています。材質は「銃砲刀剣類所持等取り締まり法」により、鉄ではありません。
亜鉛合金だと推測されます。この亜鉛合金、いろいろ種類がありまして、重量、硬度、強度様々です。
剣道型用に用いられるのは、居合抜き練習で使用される前提ですから重量があるものです。
しかも、実際に打ち合うことができるように強度があるものです。これが抜き身(柄、鍔付き)で1キロ余りなのです。
展示の真剣はこの刀と同じ感じだったので、へえ~やっぱりこれくらいの重さだったのか。と納得というか感動しました。
さて、この刀、時代劇のように軽々と振り回すには当然相当な腕を必要とします。
これができるのが、千葉真一さん、藤岡 弘さん、滝田栄さん、杉良太郎さん、萬屋錦之介さんなどが有名です。
出来る人にはできるのですね。女性でも、私でも。まあ、スキーやスケートのようなものです。
しかし、慣れない人には、相当重く感じるはずです。みなさんも何かの機会があれば刀を手にもってみてください。
ところで、最近外国人観光客などが土産物店で買っていく模造刀。具体的には1万円前後の刀です。
あれは、絶対に振り回してはいけません。非常に劣悪な合金でできています。錫、鉛などの不純物を含んだ不良亜鉛合金で、メッキがきれいでも粒子間腐食をおこしていることがあります。
柄もプラスティック製です。あれを居合のように素振りで振り回すと必ず折れます。
私も実際2本折りました。折れた刀の先はどこへ飛んでいくか分かりません。大変危険ですのでやめましょう。
素振りの練習に使える刀はだいたい目安として値段が最低でも3万円以上のもの、できれば5万円以上。
柄は木製で本サメ皮の上に純綿の柄糸(ひも)がしっかり巻かれているものです。
また我流でやるのはやめましょう。刀は刃がついていなくても切れます。
ちゃんと道場に行って教えてもらいましょう。
キスショットの刀
物語シリーズのキスショットは大きな太刀を持っています。「心渡」(ココロワタリ)という名前の無名の太刀だそうです。
キスショットは室町時代生まれだそうなので、刀の様式は時代的にはちょっと合いません。まあ、室町時代だからと「村正」にしないのは逆にいいのかもしれません。
しかし、ちゃんと刀の姿は描いて欲しいのですよ。姿というのは形状のことです。
特に鎬(しのぎ)の位置。「しのぎをけずる」という語源にもなっているのですが刀の側面の角の線のことです。アニメによくあるパターン「犬夜叉」など、この鎬線と切っ先の横手の線が変なのが刀剣の分かる人間が一番耐えられないところなのです。
「傷物語」のオープニングに真剣がでていましたから、今後も本物の刀をよく見てちゃんと描いて欲しいものです。変わり形状の太刀というのもありますが、そういう設定なんでしょうか。
フィギュアの刀もそうなってしまっています。でも、柄は付けて欲しいものです。とてもじゃないが、茎(なかご)そのままだと振り回せるものではないですよ。
「傷物語」ブルーレイ
昨日の記事ではネタばれをやってしまっていました。恐縮です。
この「傷物語」昨日も観ました。キスショットのシーン。やっぱりとてもいいです。これだけでも確かに価値はあります。
観れば見るほどよく描いている。キスショットの魅力がギッシリ凝縮されているのですよ。
もうじき第二部が公開されるとのこと、でももう忍がメインキャラなので残念です。
今日もこのブログをお読みくださり、ありがとうございました。