ウィングレットはコーナーリングで効果があった!らしい。

こんにちわ。ミーゴローです。

今日は晴れましたがそれほど気温は上がりませんでした。

まだ夏本番ではないのでしょう。このうちにCBR1000RRに乗っておきたいのですが、なかなかタイミングが合いません。

バッテリーのコンディションが心配になってきました。

走行距離を稼がなくてはと思っています。このドイツGPザクセンブルグの録画を観ました。

このサーキット超低速コースだということです。

 

予選の国際映像を観ているとバンク角表示が久しぶりに表示されていました。

マルケスのマシンだったか63度のフルバンクをしています。

最近珍しい光景ではないでしょうか。

 

以前の記事でも書きましたが、またまた間違っていたらごめんなさい。

これはウィングレットによるダウンフォースが関係無いからフルバンクしているのだと思います。

 

200km/h以上の高速コーナーならウィングレットによるダウンフォースを有効利用するためにマシンを起こし気味にする必要があると思うのです。

前にもかきましたが、第一戦カダールでドカティの4枚羽のマシン、イアンノーネが転倒したのは寝かせ過ぎだったのだと思います。

 

バイクを寝かせすぎるとウィングレットが発生するダウンフォースは、フロントタイヤのスリップ方向に強く作用してしまいます。

 

青山さんの解説

さて、今回決勝の日テレG+の放送ではホンダのテストライダー青山さんがゲスト解説に出ていました。

そこで辻本さんが我々が一番知りたい事を聞いてくれました。「ウィングレットの効果というのは、もともとどんなものなの?」

 

これに関してはすでに宮城さんが多くの解説をしていますが、決定的な事を答えてくれていないのです。

すなわち、ウィングレットはコーナーリングでどう作用するのか。

ということです。

 

もちろん宮城さんはこれに関しても言及してくれています。

つまり、効果は有りだということです。でもあっさりそれっきりであまり詳しくは解説してくれていないのです。

 

ザクセンブルクの放送では青山さんがはっきり答えてくれました。つまり、

「もちろんアンチウイリー効果もあるんですが、高速コーナーでフロントが安定するんです。」

おお!と思いましたよ。

この言葉をライダーから聞きたかったのです。

 

やっぱりそうなのか!です。

4輪と違い、2輪はバンクします。ダウンフォースは斜めにタイヤを押さえることになります。

しかも、200km/h以上でのダウンフォースというのは想像以上の力を発生します。

4輪のF2マシンの小さなウイングですらダウンフォースは1トンを越えたといいます。

 

2輪がウィングレットを装着した場合、ほとんど水平に近い状態にバンクするモトGPマシンではいったいどういうことになるのか。

これは永遠の謎だったのですよ。

 

60度以上のバンク角では、おそらくフロントを滑らす方向にも強力に作用するはずだと思っていました。

そして、第一戦カダールでイアンノーネがまさにそんな感じでフロントからスリップダウンしました。

あのとき、イアンノーネがバイクを起こし気味にしてハングオフ量を大きくしていれば、極端’80年代のライダー、ランディ・マモラのやっていた極端なハングオフ、通称マモラ乗りをしていればフロントがたとえペイントに乗ったとしても、強力なダウンフォースの効果でずりずりと安定したスライドにとどまったのではないかと思っています。

あの後から、今シーズンのモトGPマシンのバンク角は起き気味に見えると以前の記事で書きました。

各ライダーは相変わらず肘すりのぎりぎりでしたが、バイクだけを観たならそれほど寝ているわけでもない感じです。特に高速コーナー。

だからマモラ乗りを取り入れているライダーが速いのではないかと観ていました。

 

特にバレンティーノ・ロッシ。大きなウィングを遂に導入し今シーズン本当に速い。

不運なアクシデントや転倒もあり、今シーズンの優勝は無理だと思いますが、マルケスと互角以上に速い。

 

マルケスが大人になったとかというより、ロッシとバトルすると転倒してしまうこともありました。今シーズン本当にロッシは速いのです。

ロッシは大柄な体格を有利に使っているのだと思います。

観た目は変わらない感じですが、ライディングスタイルを変えていると思います。

 

来シーズンのモトGPマシン

そんなウィングレットですが、来シーズンから禁止となります。

確かにカーボンの刃物をつけて走っているようなものですから、大きな事故が起こる前の適切な対処だと思います。

 

これには、ドカティ陣営が大不満だということです。

確かにそうでしょう。おおきなアドバンテージを禁止されるわけですから。

しかし、おそらくウィングレットによらないカウリング自体のデザインで各メーカーダウンフォースを得ようとするのではないでしょうか。

 

ダウンフォースを得るための空力デザインとは何も出っ張ったウィングレットのみではありません。

航空機を観れば分かるように、カウリングという大きな表面積を利用してダウンフォースを発生させることは比較的容易だと思います。

来シーズン、ユニークなカウリングが突如出現するかもしれません。

 

今日もこのブログをお読みくださり、ありがとうございました。

 

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