車の板金って不思議

こんにちわ。ミーゴローです。

ずっと不思議に感じていたことなのですけど、車のボディのへこみというのはどうやって直しているのかな、と思っていました。

多分、薄い鉄板なので裏からハンマーで叩き出したりして表からも叩いたりして成形するしかないだろうと漠然と考えていました。

 

それでも、どうしてもでこぼこは残るわけだからこれは無理か。

ああ、多分ボディのユニット毎に鉄板を交換しているのだろう。という結論に達していました。この前Youtubeで尖ったハンマーで塗装のまま器用にへこみを直している動画を観ました。

へぇー、よく塗膜が持つものだ。と感心してしまいました。

 

でも、大きなへこみは無理でしょうと思いました。

で、調べてみたら、普通の修理は何とパテで埋めて表面を成形し塗装しているとのこと。

 

えー、インチキやんか。

 

そういえば、海外ドラマで中古車屋が磁石でボディをチェックするという話を思い出しました。

車の修理歴を観るわけですね。

 

こんなんじゃ、中古車なんて怖くて買えないですよ。

裏からみたら、ボディがでこぼこだったりして。

 

車の構造

そもそも車のボディというのは何なんでしょう。

あのペラペラの鉄板が車体強度を担っているとは思えません。

 

構造体としての強度を期待するなら、航空機のように骨材にリベット止めしなくてはなりません。

プレスされた単なるスタイル体なのでしょう。

 

だったら、FRPを使えばいいのにと思います。

一部高級スポーツカーはそうだったはずです。

 

本来の車体といえるものは、モノコック構造でしっかりつくってありその上を空力とスタイリングのためのカウリングとしてのボディが被さるという形。それがメカ的にはごくスタンダードな構造だと思います。

この辺り、二輪乗りとしてはよく分かるわけです。二輪のカウリングはFRPであり空力という機能が明確です。

 

あの意味のない鉄板を、ガラスコートだとか高給カルナバワックスだとかでせっせと磨くのも変な感じです。

そんでもって、何とへこみやすい事。

 

レーシングマシンなら塗装された外側は、カウリングという存在意義があり磨き甲斐というのがあるのです。

 

鉄板は低コスト

つまり、こうです。FRPで作るとコストがかかるということなのでしょう。

 

どうせなら、鉄板プレスが安上がりで仕上がりもそこそこ。かつ歴史がある。というところかな。

でもこの鉄板をせっせとワックスがけするのは何だかあまりにも庶民的で悲しい。

さらに、へこむとパテを盛って削って磨いて成形して繋ぎ目が分からないように塗装する。まるでプラモデルと同じ工程です。

 

発想元がアメリカなのですが、いわゆるアメ車は頑丈なのですね。

交通事故を観ると、日本車の構造の弱さには驚きます。

交通死亡事故者数は実は二輪車より4輪車の方が多いのはこのあたりが原因なのではないでしょうか。

 

もしかしたら、あのペラペラボディに何らかの応力を持たせている結果なのでしょうか。

それだとしたら、設計思想に問題があると思います。衝撃吸収ボディなのでしょうが、最近の小型車など弱すぎると思います。

 

それをやるなら、鉄板を骨材にリベット止めして車体強度を持たせるべきです。

外見上よろしくないのは承知です。

 

だから、その上にFRPシートを被せて成形し、表面を平滑にすればいいのです。

アクロバット航空機などでは一般的手法です。

 

FRPがコスト高だというのならパテでいいのです。

実は、先の大戦中の米軍機にそれをしている例があるのです。

外板の継ぎ目やリベットのへこみをパテを盛ってグラインダーで磨いているのです。

戦争中にそれをやっているのも凄いですが、意外にコストがかからないということでもあるわけです。

 

この構造のメリットは、骨材が入ることで車体強度が大幅にアップするということです。

日本車はとにかく弱い。人の命にかかわることです。このコストを削ってはいけません。

 

かっこいい車が無いな

子どもの頃、夢中であそんだミニカーですが今の車にはなんか魅力を感じません。

 

かっこいい車というのが無いのです。

なんかカラフルに塗装されたブリキのカンカンにしか見えません。

 

車工場を見学したことがあるのですが、フェインダーにキズ予防のカバーがつけられた小型車が次から次へと流れ作業で量産されているのです。

何か空しくなりました。

 

対象となるユーザーはこの板金にワックスをかけてせっせと磨くのです。

 

中身が無いな~。車って何だろう。

 

 

今年もルマンが終わりました。

あのCカーのような中身のぎゅうっとつまった存在感が欲しいのですよ。

あれこそが理想の車ではないでしょうか。

 

居住性とか実用性は別の意味です。

ブリキのカンカンじゃなくて、中身が欲しいなあ。

 

不思議なことに、二輪にはこれがあるのです。

だから、私は二輪に乗るのです。

 

何か分かりにくいですが、二輪に乗る方なら分かっていただけると思います。

 

今日もこのブログをご覧くださり、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

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