原発って何

こんばんわ、ミーゴローです。

今日は本降りの雨の一日でした。ちょっと肌寒く感じました。これはちょっとしんどいかな、と思い久しぶりに電車にしました。

電車で帰る時、いつも見る不思議な光景があります。

 

おっちゃんが電車の中で缶ビールと「かきの種」かなんかを食べながら、ひとりで晩酌を始めるのです。クロスシートの真向かいでも平気なんですね。こっちはそんなことされると、うっとうしくてかないませんから席を替わるか立ちます。

どうして、お家に帰るまで我慢できないの?と思ってしまいます。電車の中じゃ落ち着かないでしょう。お家に帰ってからお風呂に入った後でゆっくりビールを飲んだらいいのに、そのほうがそのまま寝れるから心おきなく酔えるでしょうに。

 

そもそも、通勤電車で飲食するのはどうかといつも思うのですが。もしかしたら、お家に居場所が無いのかもしれません。わびしい光景です。原発って何

今日、大津地裁で関西電力高浜3、4号機の運転差し止めの仮処分命令が出されました。

 

裁判所は原子力規制委員会の新規制基準が示す安全根拠が不十分であると断言しました。

「へー、三権分立は生きていたのか。」、という印象です。経済産業省や政権のじじい連中はさぞかしびっくりしたことでしょう。

 

福島第一の事故でも、まだ、これからどうするかの段階です。今も漏れ続けている放射性物質はどうすればいいのか誰にも分からないのです。セシウムの汚染土壌の処理もおぼつかないのに、もっとやばいストロンチウムやプルトニウムは今いったいどうなっているんでしょう。メルトダウンした地中の今でも灼熱の核燃料はどうなっているのでしょう。この辺りの具体的な情報は全く出てきませんね。

被災された人々の復興は大事なことなのですが、なぜか復興ばかりを話題にもってくるのは原発利権のフェイクだと思っています。

津波の後、復興した漁港に水揚げされる海産物をメディアで見たとき、誰もが思うであろう放射能汚染の懸念はなぜか誰も口にしません。

 

 

東野圭吾氏の「天空の蜂」を遅ればせながら読ませていただきました。

フライバイワイヤーの事が正確に記述されていて関心しました。この小説が発表されたのが1995年ということですから、原発事故問題のみならず、将来起きる沖縄普天間基地へのオスプレイ配備の問題も予言していたのは凄いと思います。

ただし、小説のなかでは犯人の仕掛けに打つ手無しなのですが。私なら、子どもが救出された後、赤外線対空ミサイルでさっさと撃墜してしまいます。たとえ大量のTNT火薬が積んであったとしても空中で爆発して終わりです。後はばらばらのヘリの破片が落ちてくるだけです。

 

原発の建屋自体は頑丈であるはずなのです。かつて建設中の原発をイスラエルが爆撃して破壊したという事件もあるので相当頑丈にはできているはずです。・・・と思います。

だから、ヘリの破片くらいなら落ちてきても屋根は抜けないはずです。

 

しかし、同じく小説の中で興味深い記述がありました。熱交換器のパイプがクロムモリブテン鋼で厚さが2mmだというのです。

クロムモリブテン鋼というのはかなり強い鋼鉄ですが、厚さがわずか2mmというのは心細い。

 

言い方を変えるのなら、原子炉が原発建屋で厚い壁によって何重にも保護されていたとしても、実は放射性物質を含む水と二次冷却水とを隔てる壁はわずか2mmだということなのです。

放射性物質を遮蔽しているのは、わずか2mmのクロムモリブテン鋼なんですね。

 

核分裂反応の熱は欲しい。だから熱効率を良くしたい。でも、放射性物質は遮蔽しなくてはならない。

私自身反原発だとかの活動は今までしたことはありませんが、つまり、原発というのは極めて効率の悪い矛盾したシステムだということが分かりました。

 

今回の裁判所の判断は極めて妥当だと思います。

 

今日もこのブログをお読みくださり、ありがとうございました。

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