コンバットフライトシミュレーターの2

こんにちは、ミーゴローです。

昨日の日曜日は、私の地方の天気予報では午後から雨が降るということでした。結局日中は降らなかったのですが、CBRで走行中に雨が降ってくると大変なので走らないことにしました。

春の雨というのは、「春雨じゃ、濡れていこう。」などと芝居の台詞などがあるのですが、実際はそんな風情とはうらはらに泥水なのです。大気中の埃が多い季節だからなのでしょう。雨中の中を走った後は乾くと悲惨でバイクや車は埃だらけになります。

PCXだと、こういった気象条件には強くて走行後すぐにホースでざっと水洗いをすれば、まあまあきれいになりますが、CBRだとそうはいきません。ツナギも汚れます。そうなると大変なので一日中家でごろごろしていました。

フライトシミュレーター
フライトシミュレーターの話の続きです。コンバットフライトシミュレーター2と同時に発売されたフライトシミュレーター2000では、まず航法を一通りマスターしておく必要がありました。フライトシミュレーターにはごついマニュアルが付属しているのですが、これはマニュアルを読んでいけば理解できるものではありません。やはり教室などで教官から教わらないとだめだと思います。

 

重要な事を勘違いして覚えてしまう危険性がありました。前にも書きましたが最初にまずVORというものにつまづくと思います。

 

VORとは航空機の灯台にあたります。

各VOR送信塔はそれぞれ特定の周波数を持ち北を0とした360本の放射状のコースを持ちます。通常の航空機には1台以上のNAVI受信機があり、飛行コース上の目印にするVOR送信塔の周波数を設定し、コースの角度も設定します。

 

このとき勘違いしやすいのがコース角度の意味です。多くは自分の位置からの角度と思ってしまいますから話が全然理解できません。あくまでVOR送信塔からのコースの角度を入力するのであり、任意の角度を入力するわけです。計器はこの任意に決められたコースに対する自機の位置を表示するわけなのです。

 

だからそうするとどうなるの、となりますがこうすることによって自機のおおまかな位置と進路が分かるということなのです。

 

最近は航空機でもカーナビのようなGPSナビゲーションシステムが一般的なのですが、セスナ機を飛ばすにしても最低限理解しておかなくてはならないのが航法なのです。

 

一方、コンバットフライトシミュレーターでは、大戦中のレシプロ機の操縦となりますから、航法は磁気コンパスと視界によるものだけになります。

だから、いきなりフライトにはいることができますが、南洋の基地を飛び立ちしばらくすると周りは全部水平線となったとき大変困ることになるわけです。基地に帰れません。やみくもに何時間飛んでも島影ひとつ見えず、海上に不時着というのを何度か経験しました。

「永遠の0」で描かれていたラバウル基地からガダルカナルまでの遠征は本当に大変だったのだろうと思います。本当に地球は丸くて、ちょっと油断すると途端に島影は水平線に隠れてしまうのです。

 

航空機の操縦とバイクの操縦

さて、その航空機の操縦がバイクの操縦に似ているということなのですが、きっかけはホンダリード100に乗っていたときのことです。

当時、私は防寒用に防風スクリーンを取りつけていました。このスクリーン、なんだか航空機の遮風板(風防の全面)に似ています。だから、無意識のうちに航空機の操縦をしている感覚になります。実際、坂道の上りは上昇、下りは下降とみると非常にシミュレーターの感覚に似ているのに気が付きました。

バイクはバンクして曲がります。航空機も同じです。ハンドルは航空機の方向舵(ラダー)に当てはめることができます。

こう考えると実にしっくりきます。方向舵だけを切っても航空機は曲がらないのです。バイクもハンドルを切っただけでは曲がりません。両者共バンクさせなくてはならないわけです。さらにいえば、必要なバンク角が与えられていたなら、ハンドル・方向舵の舵角は殆ど必要無いのです。

また、バンクさせるときアドバースドヨーというモーメントが航空機には発生します。これはバンクさせたとき旋回方向と反対の向きに機首が向く現象で、実はバイクにも同じモーメントが発生します。これを補正するためにハンドルや方向舵の舵角がつくという点も同じです。

 

この事に気づいてから、コンバットフライトシミュレーター2で航空機を操縦してみるとまず失速(ストール)しなくなりました。失速とは速度が遅いから発生するのではなく、翼面上の気流が剥離することにより発生するのだということがよく理解できました。これはバイクのタイヤのスライドに当てはめて考えるとよく理解できます。無理な旋回機動はタイヤのスリップを招くということです。

失速の兆候が現れると操縦桿の手ごたえがぬけてきます。バイクではタイヤがグリップの限界に近づくとハンドルが切れ込み手ごたえがぬけてきます。オンロードでは急激に現れますが、ダートなどでは比較的把握しやすい現象です。

そして、方向舵ではなく補助翼(エルロン)でバンクで調整しながら進路コントロールすると、滑走路のセンター付近にきれいに着陸できることが分かりました。

 

エアーライナーのパイロットの人たちにはバイクに乗る人が多いと聞きます。やはりフィーリングが似ているからだということです。

 

今日もこのブログを最後までお読みくださり、ありがとうございました。

 

 

 

このページの先頭へ