フライトシミュレーター10の3

こんばんわ、ミーゴローです。

今日は日中晴れていましたが夕方から雨が大降りになりました。昨日の寒さは異常で、かなり体にこたえましたので、雨が降っても暖かいのは本当にありがたいです。

声に恋する

ここのところ書いているマイクロソフト社製、フライトシミュレーターX(10)なのですが、発売当時のハードでは満足な動作ができないなど開発時点で開発陣の先走りの問題点を書きました。さらにソフトの動作がCPUに依存しているため、いくら今の高性能のグラフィックボードを搭載したPCでも快適な動作はほとんど期待できないなど致命的な問題点もあります。だから、PCは専用のスペシャルマシンの構築が必要になります。

 

にもかかわらず、なぜ私はこのソフトを動かそうと思ったのかというと、声がいいのです。

このフライトシミュレーターX(10)自体は、画質は前バージョンのフライトシミュレーター2004(9)よりちょっときれいかなという程度で実はたいして変わりません。天体データが正確になったということで日の出日の入り、月の満ち欠けや星座などが正確になります。

また、地形データが細かくなっているので低空飛行すると迫力がありますが、その程度です。

 

でも、あるとききまぐれに、航空管制と会話する声の設定を「日本人女性パイロット」にしてみたのですが、これがいい。

コンピューターの合成音声ではなくて、実際に実在する人物の声のサンプルを取っているようでCAさんみたいなきれいなジャパーニーズ・イングリッシュです。

ちなみに、CAさんがネイティブ発音にしないのはわざとだそうで、英語がネイティブでないお客に対する配慮だそうです。

 

この女性パイロットの声や発音、語尾を下げる話し方。私の中学時代の英語の担任にそっくりなんですね。

今思い出すと極限に美化されてイメージが再現されます。

トムキャットに乗る時などはこの人がトムキャットの後部座席にいつもいてくれるようで、実に心地よい。実際は、F14トムキャットの後部座席はRIO(レーダー・インターセプト・オフィサー)が通常は座ります。映画「トップガン」にあるようにいかつい海軍士官が座るわけでロマンもへったくりもないわけです。

 

でも、ある小説があります。(第14空母戦闘群 シリーズ  著者:キース・ダグラス / 栗山洋児 訳)なのですが、なぜか話の途中で発刊が中断したきり何年も経ちます。架空の空母USSトマスジェファーソンが活躍するのですが、F14Dが主役なのです。

軍事的にはつっこみどころが満載でもありますが、実は軍事にかなり詳しいアドバイザーがいる模様で「へー」と思う事が結構描写されています。。ナムコのPS2用ゲームソフト『エースコンバット5 ジ・アンサング・ウォー』にはこのシリーズを参考にしたと思われる部分がいくつかあります。(フィヨルド海岸に空母を隠すところなど。)

 

さて、この小説で主人公がトムキャットのリヤシートに愛妻を乗せて飛ぶシーンがありまして、これが実にいい。

これにはまってしまってフライトシミュレーターX(10)では、F14Dトムキャットが一番操縦時間が長くなっています。まあ、旅客機でも副操縦士がいるわけですが。なんかF14Dトムキャットがイメージ的にしっくりくるのです。

 

大阪伊丹空港発東京羽田行き特別便

 

「オオサカグラウンド、グーマン(グラマン)ノーベンバー、ツーゼロゼロ、ウィズキロ、リクエストザタキシー、フォア、テイクオフ、イースト、デパーチャ。」と地上管制と女性RIOがやり取りを始めるといよいよ出発です。

大阪伊丹空港ランウェイ32L上。トムキャットの可変後退翼はすでに最大に開いています。フラップは下げません。

「グーマン、クリアード、トウ、テイクオフ、アプルーフ」と大阪空港管制塔が通信してきます。

「クリアード、トウ、テイクオフ、グーマン。」と女性RIOが復唱します。

 

私はスラストレバーをアフターバーナー、ゾーン5の最大出力にします。なぜかいつも右側のエンジンが先にアフターバーナーを点火します

機体がやや左向きに振られながら加速を始めます。

F1マシンはもとよりモトGPやスーパーバイクの加速もはるかに及ばない凄まじい加速が始まります。わずか10秒足らずで離陸し車輪をいち早く格納します。

すぐに急角度で上昇を開始します。でないと滑走路後端で音速に達してしまうのです。

 

すぐにアフターバーナーをオフにします。左へ旋回しながら機種を東へ向けます。

この伊丹空港のすぐ西側に、池がありまして、日本列島の形を模した島がつくられています。これが見えたらラッキー。

さっき離陸した滑走路が小さく下に見えます。万博公園、鶴見緑地を下に観ながら生駒山を越えます。すぐに奈良の大仏殿が見えてきます。大仏殿を越えて伊賀の山地上空に入ったらすぐに再びアフターバーナーを点火して上昇を開始します。いっきにに高度を45000フィート(約13000m)まで上がると水平飛行に入りマッハ2.38まで加速します。

 

いうまでもなく、実際にはこの航路で超音速を出してはいけません。

マッハ2.38まで出したら、すぐに通常推力の80%に戻します。空が群青色です。すぐに伊勢湾に達してしまいます。はやばやとここから徐々に降下していきます。

速度は超音速のままです。

このまままっすぐ大島まで行きます。そしてあっと言い間に大島上空に来てしまいます。ここまで10分程度。ほとんど超音速のままです。

ここから減速します。スポイラーを上げて房総半島上空に入ります。旅客機と違ってかなり速いので減速はあせります。

「トウキョウタワー、グーマンノーベンバー、~」と女性RIOが羽田空港管制塔とやり取りを始めます。

通常どおりA滑走路34Lを指定されて着陸態勢、実はここからの時間が結構かかる。木更津上空で旋回し東京湾上アクアラインを右に観ながら135ノット(約250キロ)でアプローチ。うみほたるを越え、風の塔も過ぎていよいよD滑走路を過ぎてランディング。

顎を引き、パピと呼ばれる降下指示機を観ながら細かく操縦桿を操作してランウェイのセンターを狙う。

タッチダウン!

大阪・東京20分の旅でした。

 

今日もこのブログを最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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