柔らかいフレーム

こんにちはミーゴローです。

昨日は一日中雨でした。風邪のせいでだるくて夜までぶっ続けで寝ていました。風邪には寝るのが一番だと思います。テレビを見るわけでもなくただひたすら寝ていると、夢を見ます。オムニバスみたいに短編映画を連続して見ている感じのもあるし、用たしで一度途切れても夢の続きになったりして面白いです。夢の続きというのは見たくてもなかなか見れないもので非常に興味深い体験です。

 

起きてくると、何だかあの世から帰ってきたみたいな感じがします。

予報では今日の天気は、くもりになるといっていますが、今も雨が降っています。CBRは無理でしょう。今週はまた寒さが戻ってくるそうで、どうもはっきりしない気候です。

 

柔らかいフレーム

昨年度の前半、マルク・マルケスは不調でした。原因はフレームが合わなかったということで、シーズン後半は去年型のフレームに戻したマシンを使用していました。
昨日、私が書いた旋回性の向上をはかるためにフレームの剛性を変更したのだそうです。「しなり」をもたせようとしたらしいのですが、どうもうまくなかったようです。
ホンダは以前にも同じような失敗をしています。1989年エディ・ローソン用のNSR500に柔らかいフレームを導入しました。結果は散々でローソンは「このバイクは俺を殺す気か。」と言ったそうです。
この年、ローソンはホンダに優勝をもたらしましたが、今も動態保存されている’89NSR500のフレームには、生々しい補強の跡が残っています。

 

対して、ヤマハは昨シーズン、リヤ荷重増加によるフロントの荷重不足を補うため、フレームのフロント部分の剛性を下げました。これは非常にうまくいったようで、ロッシ、ロレンソ共に使用したということです。

 

素人では分からない世界のようですが、私は実は車体の剛性というものには苦労しました。いまでこそハンドリングのヤマハといわれるのですが、ヤマハRZ350Rで以前ひどい目にあいました。
RZ350Rはメインフレームに関しては純レーサーマシンとほぼ同じ構成のパイプフレームで問題は無かったと思います。しかし、フロント周りの剛性不足に悩まされました。RZ350Rのフロントフォークは細く、かつセミエアシステムとかいう空気ばねみたいなシステムを採用していて圧縮・伸び側共に減衰力は無いに等しく非常に乗りにくかったのです。
また、なぜかヤマハのフロントブレーキは効きが悪いのです。でも減速はしているのだから効いているのでしょうがとにかくタッチが悪い。これもフロントの剛性不足からきているのかもしれません。

 

高速道路を走っている時など直進安定性が悪く、あるとき横風にあおられた拍子にぶれ出しておさまらず、高速スラローム走行状態になってしまいバイクから振り落とされそうになりました。
多分、どこか狂いがきていたのもあると思います。タイヤの問題もあったのですが、設計段階の問題であったと思います。
具体的には、一定速度までならバイクがライダーを乗せてあげている状態、つまりレーサーっぽいスポーツ車のもつ中途半端な設計コンセプトだったのだと思います。とても、サーキットコースを走れる代物ではありませんでした。
このバイク、ある書籍にあるアドバイスでフロントフォークの突き出しを5mm増やすと劇的に操縦性が改善しました。たった5mmですが二輪というのはミリ単位で大きく変わるものです。5mm突き出しを増やすことで、フロントの荷重が増え、かつフロントフォークが短くなった分剛性が増したということです。

 

単純にフロントが柔らかければいいというものでもないわけですね。
このバイクの次にホンダの’88NSR250に乗ったのですが、これは全くのレーサーマシンでした。車体剛性は有り余るほどで、特に太いフロントフォークは頼もしく思えました。しかし、今度はタイヤが負けてしまうのですね。
二輪というのは本当に難しい。

 

今日もこのブログを最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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