なんで膝擦りをするのか!
こんにちわ。ミーゴローです。
今週雨が降るとの予報です。なるべく晴れている間にCBR1000RRに乗っておきたいので昨日も何とか明るいうちに20kmくらい流してきました。
前回程寒くはないという感じなのですが、路面温度が低いのかα13のグリップ感がありません。とてもフルバンクさせられる感じではなかったです。かなりセーブしました。
しかし、走行後のタイヤは十分暖かく、トレッドのサイドはけば立っていて観た目はいい感じなのですよ。でも乗っていて何か不安感がありました。荷重が十分にかけられていないのでしょう。
虫はたくさん飛んでいて羽虫がシールドに当たるのでやはり暖かいのです。どうもまた風邪をひいているのか熱があるようです。熱があるとどうもライディングがおかしくなります。
体の調子が悪いとすぐに分かるのがバイクという乗り物なのでしょう。
膝を擦るときは飛ばしていない
私は膝を擦るときは別に飛ばしていません。当然ながら公道ですから。この点、このブログのポリシーですので誤解なさらないでください。
PCXでもCBRでもヘアピンや直角コーナーなどの低速コーナーで、正しいフォームで鋭角ラインを取ると勝手に擦ります。
ただし、鈴鹿のs字くらいのRで膝擦りをやったら完全に飛ばしすぎです。これをやりたいのなら、クローズドコースに行くしかありません。公道でのハングオフは正しくバイクに荷重をかける為であり、膝擦りはおまけの楽しみだという位置づけです。
実際今でも、ツナギのスライダーパッドに新しい傷がつくと何となく嬉しかったりします。あの伝説のノリックですら、初めて膝を擦ったときは「あっ!今膝が触れた!」とか自分で驚いていたようなことをどこかで読んだような気がします。本だったのか、またはドキュメンタリーを観たのかは思い出せませんが、へえーあの天才でもそうなのか、と思いました。
膝擦りはライダーにとってのひとつの関門のようなものでしょうかね。別に速くなるとかいうことはないそうですが、達成できると変に嬉しいです。私の場合はRZRやNSRの頃は恥ずかしがりやでしたから、膝は出さなかったので膝より先にステップを擦っていました。膝は軽く開く程度でジーンズで乗っていましたから、いつの間にか膝辺りが破けてしまいます。
さて、中速コーナーで転倒するとバイクはどこまで滑っていくか分かりません。大事故になります。ご存知の方も多いでしょうが、念のため書きますと、バイクというのは転倒するとアスファルトの上を氷の上のようにどこまでも滑っていきます。ライダーも一緒に滑っていきます。だから、公道で転倒のリスクがあるほど飛ばすのは当然よろしくありません。中速コーナーで膝擦りをすると完全にオーバーペースです。
また、それと関連して公道用のバイクにスライダーをつけるのはやめておいた方がいいという意見が多いです。スライダーというのは、サーキットコースで転倒したバイクが、コース上からいち早くエスケープゾーンに滑らせていくのが本来の目的だからです。
汚れた英雄
何度も書きますが、ハングオフの基本を知りたければ、モトGPの極端なハングオフを見るより「汚れた英雄」の平さんのライディングを観るといいです。
何度も何度も観るといいです。これは、くせの強いケニー・ロバーツやフレディ・スペンサーなどのライディングを観るより勉強になります。荷重のかけ方など実にスムーズで美しいフォームです。
当時のマシン、前後18インチで並列4気筒2サイクルエンジンの幅広のフォルム。また当時のアンチフロントダイブの流れから来る固めのフロントフォークが異様な感じに見えますが、ライディングの基本は今のマシンと同じだと分かります。
当時、平忠彦さんは映画の「汚れた英雄」の主人公と完全にダブっていました。しかし、実際には映画版より原作の主人公北野晶雄に近かったといえます。非常にハングリーで’83年ヤマハワークス入りするまでは転倒して負傷しても、腕を骨折したままレースをしたりしたそうです。何百といる国際A級レーサーのライバルに戦い抜いてワークスライダーの地位を獲得しました。
この辺り、日本二輪車普及安全協会のホームページ(http://www.jmpsa.or.jp/joy/interview/taira.html) 著名人インタビューに書いてあります。ぜひお読みください。
今日もこのブログをお読みくださり、ありがとうございました。
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