国の借金は踏み倒す!

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こんにちわ。ミーゴローです。

もう完全に寒いと感じる気候です。風呂に入るのがキツイというかお湯からなかなか出られなくなります。朝、布団から出るのも辛くなります。

私の苦手な季節がまもなくやってきます。

 

さて、表題ですが、おととい書店で面白い本をみつけました。

「財務省と大新聞が隠す本当は世界一の日本経済」上念 司著 (講談社+α新書)

という本です。ざっと見ると「国の借金」は国民の借金というのはデマで情報操作である。ということで、日本は本当は世界一の債権国である。とかいった感じです。

それ自体はまあ間違いありません。と思います。事実です。

 

 

 

 

その他、いろいろ気になる項目が目次にあるので一応読んでおいたほうがいいだろうと思いました。

ただし、私の基本のスタンスは批判的に読むことです。書いてあることを丸呑みにはしません。みなさん経済の専門知識がなくても自分の頭で判断しましょう。何となく論理の飛躍などがあれば分かるものです。

 

一通り読んでみた感想は、おおむね正論であろうということです。買って読むに値すると思います。内容が濃いです。ただし濃くて広範囲に話が広がっている分説明不足があります。

増税で国債や借入金などの残高を合計した「国の借金」1000兆円は返済できない。

公共工事はよろしくない。などなのですが、ただし気になるところもちらほらあります。その一つ目はまず、日本のすぐに使える莫大な資産約680兆円を保有していて世界一の経済大国であるというところ。

 

日本のバランスシート、いわゆる貸借対照表の借り方(左側)をいっているのですが、たとえばこの資産のひとつ有価証券などにふくまれる米国債や米ドルは現在およそ125兆円にも達しますがこれを売却するなどということは、同盟国として実質できません。日本の米国債保有残高は中国に抜かれたとはいえ世界2位です。これはとりもなおさず日米同盟の証のような性質のものであり、担保と考えた方がいいと思います。

 

また、変わったところでは、財務官僚が東大法学部卒がほとんどであり、法学部に経済はできないというところ。私の従兄弟は中堅大学の経済学部卒なのですが、経済の話をするときは私が経済の初歩的レクチャーをしないといけません。

 

円の信任度

本のネタばれになってはいけないので詳しくは書きませんが、猫のみぃごろー総理がいうように、基本莫大な国債残高は、言葉に語弊がありますがうまく踏み倒すしかないということです。問題はやり方があってそれは可能だというのです。

しかしですね、気になるところは今のところ国債の引き受け手は9割以上が日本国内です。その状況がずっと続くのであればこの本のいう債務超過の処理方法は可能かもしれません。

 

しかし、日本国債が世界市場で大規模に取引されるようになったとき市場はこの手法に対してどういった評価をするのでしょうか。アジア通貨危機のようにはならないにせよ。円の信用度は当然低下すると考えられます。

アメリカのように膨大な対外債務を持ちながら、いまだ世界に君臨し続けるのはその国力が担保になっているとおもうのです。

日本が経済大国として世界に認知されているとはいえ、アメリカほどの信用が果たしてあるのだろうか、などと思ってしまいます。

 

国の借金は国民の借金ではない

この点はまったく同感で、前の記事にも書きました。がそれでもなぜか増税の政府内圧力は強いようです。

この問題、専門的知識よりもマクロ的に見ると本質が見えてくるような気がします。

 

今日もこのブログをお読みくださり、ありがとうございました。

 

 

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