ロレンソで始まりロレンソで終わったシーズン
こんにちわ。ミーゴローです。
モトGPが終わってしまいました。今シーズン全く大波乱でした。タイヤに振り回された感じもします。というかこれが一番かも知れません。
レース界の大御所ミシュランをもってしてもブランクは越え難いということでもあり、レーサーマシンの技術も日進月歩だということでしょう。
タイムアップには突っ込みで稼ぐという場面も多くなったいたのかフロントからのスリップダウンが本当に多かったように思います。ミシュランタイヤはフロントの限界が分かりにくいというライダーの声が聞こえていました。この辺りライダーにとっては本当に重要なことで、観ていてもいつ転ぶか分からない状態で危なっかしくてしょうがなかったです。
さて、最終戦バレンシアGPの結果はロレンソの快勝でした。去年の何だかいろいろスッキリしない優勝決定に比べると、対象的な内容の勝利です。今年はロレンソで始まりロレンソで終わりました。
ロッシも去年と同じ4位フィニッシュでしたが、去年の最後尾からの怒りと絶望の追いあげとは違い、激しいクリーンなバトルの結果でした。この2位争いから3位争いまでのバトル、まったく見ごたえがありました。これは、ブルーレイに保存しておく価値があります。
フロントを軸に旋回するRC213V
放送の解説、宮城さんによると、RCはエンジンマウント位置を下げ、リヤスイングアームを伸ばしたそうです。そして、低重心、フロント荷重型でフロントを軸に旋回するという特性を与えられたそうです。
このホンダのアイデア、V型エンジンシャーシーの新戦略には感心しました。それにしてもよくスイングアームが伸ばせたものだと思います。その分キャスターが立っているのでしょう。マルケスの乗り方には合っているのかもしれませんが、クラッチローのように、いかにも感覚的にフロントからこけそうな感じもします。
同じく、V4のドカティはどういった取組をしたのでしょうか、このバレンシアではドカティのイアンノーネがスズキのヴィニャーレスのみならずヤマハのロッシをも相手に、コーナーでの激しい競り合いを制しました。
このドカティの謎の進化はやはりテストライダー、ストーナーの貢献の賜物なのでしょうかね。この低速コースでは自慢のウィングレットもコーナーリングには関係無かったと思います。
このドカティに来シーズンからロレンソが入ります。全く楽しみです。ドカティマシンの圧倒的な最高速と、ロレンソの高速コーナーリングするパターンはマッチングしそうな感じもします。
新型フロントアンチロックシステム
今シーズン頻繁にみられたフロントからのスリップダウンについては、ミシュランタイヤの進化を期待するよりほか無いのですが、個人的にはアイデアがあります。
ABSはモトGPで現在禁止されています。
しかし、市販車へのフィードバックが期待できるシステムとして提案したいのが、新型フロントアンチロックシステムです。
我々一般ライダーも、フロントがスリップするというのは非常に怖いことで、一番避けたいことでもあります。特にグリップの低い冬など、コーナー進入時には常にフロントへの不安感がつきまとうことになります。
フロントタイヤはグリップ感が非常に掴みづらく、多くのライダーの悩みでもあります。
そこで、フロントホイールとブレーキキャリパーにセンサーを付けて、ブレーキングトルクの急激な変化(スリップ)に対してブレーキパッドの加圧をコントロールするシステムを実用化して欲しいわけです。
これは、転ばないバイクとして開発されたフロント2輪システムと並んで、フロントの安定化に貢献すると思います。
今日もこのブログをお読みくださり、ありがとうございました。
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